小話
ヴァレンタインデー 『フラクタル』から岡崎灯影(おかざき・とうえい)→古賀春晏(こが・しゅんあん)。 このシリーズは無国籍FTの登場人物が、「もしも学生だったら?」という“if要素”で構成されているセルフパロです。 そのため、登場人物の名前が日本…
ヴァレンタインデーも近づいたということで『鳥たちの見た夢』でも現パロで。 前回の現パロである【現パロ】イフ・海月 - 並木空の記憶録を読んでないとわかりづらい表現があるかもしれません。 小話と言いながら、3千文字(原稿用紙換算11枚程度)オーバ…
『鳥たちの見た夢』の『外伝・海が抱く月の夢』の現パロです。 Picrewさんで遊んでみました - 並木空の記憶録 で、語ったように現パロで遊んでいたものです。 本編がきつい時期だったので、誰も死んでいない状態です。 若干、中華風ファンタジーから現代もの…
ポッキーの日 『フラクタル』から岡崎灯影(おかざき・とうえい)→古賀春晏(こが・しゅんあん)。 その日もぼんやりと古賀春晏は図書当番をしていた。 すっかり日は暮れて、夜になろうとしていた。 それもそうだ。 もう11月なのだ。 暇つぶしに受験勉強用…
【人の影】Orionid meteor shower 出会ったころから《shi》は変わっていない。 背は伸びて、大人になったはずなのに、いまだ子どものようなことに固執する。 《shi》は南西から東の方角を見上げ続けている。 10月21日 深夜 22日に極大を迎えるオリオン座流星…
お題を出すから何か作れったー http://shindanmaker.com/9025 twitterのID診断です。 日替わりでお題を出してくれるので、たまに挑戦しています。 140文字内に収まらなかったのも味かな、と。このblogにも転載。 最近のラノベといえば学園異能系? とい…
久しぶりに小話を置いておきます。
ホウチョウとメイワの会話。 建平三年以前。
シ・ソウヨウが南城で将軍になったばかりのころ。 副官になったモウキンとの一幕。
建平元年〜二年にかけての話です。 カイ・ゲッカ視点で。 フェイ・ホウスウとの話。
《shi》視点で。 勢いだけの掌編です。
今日すべきこと -世界初!ライフハック検索エンジン-さんが 【おじいさんは山へ芝刈りに。お婆さんは大胆に、それでいて女っぽく行きました】という書き出しの昔話を作る。[重要度:28%] というので、途中まで書いてみました。 原稿用紙6.8枚もあるので、…
建平三年。 カイ・ゲッカとカイ・ロウタツ。 婚約が整ってからの二人のやり取り。
ある日の《shi》と《黄昏》。 推敲していないで、勢いだけの話なので。 それを楽しんでくれれば良い感じです。
例の如く、ファンタジーの学園版。 岡崎灯影と古河春晏です。 原稿用紙4.5枚程度。
建平三年以降。 ソウヨウとホウスウの会話です。 日記が書けないので、代わりに置いておきます。 「大切な人なんです」 茶色に近い緑の瞳の青年が言った。 それを聞いた男は、ひとつ疑問を思った。 青年の言い回しに引っかかったのだ。 チョウリョウの民が口…
岡崎灯影 おかざき とうえい 古河春晏 こが しゅんあん
晴れた日でも雨の降る日でも、私の生活は変化がない。朝起きてレースのカーテンを開けて、空を見上げる。その先の空が何色をしていても、私の生活には変化しない。それはレースのカーテンが緑色をしているのと同程度に、不変なのだ。 テーブルの上で携帯電話…
ファンタジーの皆さんが学生だったら? という、学園版*1。 名前がヘンテコなのは、ファンタジーの名残です。 男性キャラ 北条夜来 ほうじょう やらい 樋口華蓮 ひぐち かれん 早川綺月 はやかわ きげつ 緒方和歩 おがた ちほ 女性キャラ 北斗射那 ほくと し…
建平元年以降。 フェイ・ホウスウとカイ・ゲッカ。 日記代わりの小話です。 この組み合わせで話を書くのが好きなもので、申し訳ない。 趣味に走ったコンビです。
ホウチョウとソウヨウ。 子ども時代、鷲勇パパ存命です。 日記に書くこともなくなってしまったので、小話です。
メイワ視点で、ホウチョウとの会話。 建平三年以降です。
体温計で熱を測った。 見なかったことにした。 + 「具合、悪いのか?」 その問いかけに、私は顔を上げた。質問を発した人物は液晶モニターに顔を向けている。 「いつもより話さないから、そう思ったんだ」 《黄昏》はキーボードを叩きながら言う。器用なもの…
メイワさんと伯夜さんの話です。
放課後の夕焼けは格別だった。 家に帰りたくない、からなのかもしれない。 先延ばしにしたところで、良いことなど一つもない。 スケジュールを崩してまで、わがままを言う勇気もない。 隙間のように空いた、この時間の夕焼けはじんわりと胸にしみる。 学校内…
「風呼*1殿が羨ましいです」 鍛錬が終わった後、青年はポツリともらした。 フェン・ユウシ。 絲将軍のお気に入りの配下で、誰もが羨む出世の道を歩む青年である。 言われたほうは、肩をすくめる。 いくつも玉飾りを通した赤い髪は一目で北方民族と知れるもの…
「緑がないなぁ」 口に出してからくだらないことを言ったと思う。 灰色のビルディングを見た瞬間に感じた無気力は、腹の底から這い出てきた。 都会の空は、ビルの色をしていると話には聞いたが、景色の全てが灰色をしているとは思っても見なかった。 風の色…
「理不尽だ」 呟きは、氷となった。 真っ白な吐息が夜の深さに、すーっと溶けた。 昔、どこかの歌詞でこんな展開があったような気がする。 1月5日(金)。 新春である。 しかも底冷えの関東平野は、寒さをグレードアップしてくれたようだった。 理不尽なの…
「ね、直くん。 昨日、何してた?」 陽菜が尋ねる。 ファーストフードの2階の禁煙席。観葉植物に隠れたように置かれた席は、ちょっと落ち着いたオレンジのライトに照らされている。 飲みかけのジュースのストローを陽菜はいじる。 「昨日……?」 直樹はあご…
「もう、花薔薇も終わりね」 薔薇と同じ色をした空の下、少女は言った。 「はい」 少女よりも小柄な少年は、うなずいた。 葉は緑から、赤紫へと変わっていた。 間もなく、枝は葉を落とすだろう。 橙色の花薔薇も、数えられるほどしか咲いていない。 冬の足音…