並木空の記憶録

「紅の空」の管理人2の備忘録

バトン

くさい台詞バトン

あまりに日記のネタがないので、バトンをもらってきました。 バトンセンター →http://blog.baton-center.net/?eid=222047 ここからいただいてきました。 恋愛映画のような台詞が気に入ってしまいました。 歯が浮くような甘い台詞は、素敵ですよね。

■約束

「もう、花薔薇も終わりね」 薔薇と同じ色をした空の下、少女は言った。 「はい」 少女よりも小柄な少年は、うなずいた。 葉は緑から、赤紫へと変わっていた。 間もなく、枝は葉を落とすだろう。 橙色の花薔薇も、数えられるほどしか咲いていない。 冬の足音…

■嘘

オウ・ユの屋敷は、いつでも琴の音がした。 皇帝から玉のようだと寿がれた主人の腕前もさることながら、文人墨客たちも腕を競い合う。 遠方から訪れる者も少なくなく、ちょっとした社交場のようになっていた。 顔ぶれも様々で、共通点があるとしたらただ一つ…

■永劫回帰 (同じものが永遠に繰り返してくること)

運命だ、とささやかれた。 一目でわかった。 ひづめの音がした。 金属が打ち合う音がした。 人の叫び声がした。 訓練とは違う、本物の音だった。 ホウチョウには馴染みのないものだった。 怖い、はずの音だった。 怖くなかった。 近づいてくる一騎。 それが…

■払拭した過去

かつて、それは飾りだといわれた。 黒塗りの鞘、緑柱石、翠玉が埋め込まれた柄。 剣と呼ぶにはやや小ぶりで、小剣と呼ぶのが似つかわしいそれ。 ためいきが零れるほど美しい宝剣。 その切れ味を知る者は、あまりに少なかった。 持ち主が鞘を払うことが、少な…

■引き裂かれた絆

自分が選んだ未来。 それが辛い。 ゲッカは幾何学模様の格子に近づく。 玻璃のはまった窓の先、丸い月があった。 窓枠に手をつき、遠い故郷を思い出す。 チョウリョウの都の冬は、あたたかい。 隙間風が床から忍び寄るけれど、凍りつくほど冷たくはない。 綿…

■課せられた使命

「あんまり頼みたくはないんだがな」 カクエキは困ったように笑う。 首筋をかき、それから配下を見た。 成人したばかりの少年たちは、カクエキとは正反対に、背をピンと伸ばしていた。 よく訓練された兵士らしく、真剣な面持ちのまま、上官の話を聞く。 それ…

■死地に赴く

石畳を歩いていくと、顔見知りとすれ違う。 「よ」 カクエキは軽く手を上げ、声をかける。 「ご苦労だな」 ねぎらいにも聞こえない声が言う。 機嫌が悪そうなのは、焦りがあるせいだろう。 冷静沈着と評判の同僚は、実のところ激情家だった。 「将軍は見つか…

■もうすぐ果てる身体

殺されるつもりなどなかった。 生きて、生きて、生き抜くつもりだった。 死は遠く、自分にはないものだったと思っていた。 それが 今 ここにある。 「そろそろ、決着をつけましょうか。 晩ご飯に間に合わなくなってしまいます」 緑の瞳を子どもが微笑む。 自…

■静かなる追憶

都には毎日、伝令が届く。 戦勝報告ばかりに、群臣たちは浮き足立つ。 長かった戦が、華々しい終わりを迎えようとしていた。 戦場に関わらない者にとって、自軍の損害はただの数字だ。 人間の命ではない。 一つ一つに同情を寄せていたら、気が狂ってしまう。…

「キャラ宛てバトン」

日記のネタに拾ってきましたー。落ちていると助かりますね。 それに一度、こういうものに自キャラで答えてみたかったんです。何となくカッコイイ感じがしませんか?オリジナル小説サイトっぽい気がします。 では、興味のある方だけ。

管理人の輪を作ろうバトン

『有明月』の姫坂葵さんから、いただきました! バトン、ありがとうございます。 こう見えて、バトン系を答えるのが好きなんです。 別館では、バトンコレクターばりに答えているので、 これからも面白いバトンは、回してやってくださると嬉しいです!

【物書きさんなら一度はやってみたいバトン】

『有明月』の姫坂葵さんから、いただきました! 気がつくのが遅れて、申し訳ありません! バトンありがとうございます! 創作文芸で、いただけるなんて思っていなかったので……。 嬉しいです!!