並木空の記憶録

「紅の空」の管理人の備忘録

重要なお知らせ

お知らせ

 サービス終了につき、はてなダイアリーからはてなブログに引っ越しました。
 日記の新しいURLはこちらになります → https://lan-tian.hatenablog.com/

オリジナル小説「紅の空」移転しました

 レンタルサーバーの契約変更につき、サイト移転しました(2025.01.17.)。
 新URL → https://kangetu.sakura.ne.jp/k-sora/index.htm
 旧URLの閲覧は2026年9月末までになります、


 こちらもサービス終了につき、サーバー移動しました。
 今後は新しいURLの方のみの更新になります。
 新URLはこちらになります → http://one.chips.jp/k-sora/

【追記】サイト内改装とログのUP!

「創作男女」総目次ページを作成しました。

 またnoteやblogで公開していた掌編小説並びに短編小説も、サイト「紅の空」にUPしました。


 「創作男女」というように目次ページにもありますが

 成人〜社会人の男女を主軸とした、読み切り短編の総合ページです。
 恋人や片思いといった枠だけにはまらない、2人だけの距離感や関係性を描いたお話をここに集めています。

 ということなので、一応、ラブもあるけれども、それだけでは関係性を表現できない男女の読み切り作品が置かれています。


 学生はあいかわず「学園もの」にまとめてあります。


 サーチに登録するかは、管理人さんにお伺いを立てないといけないので、まだ先です。
 その時のアドバイスによっては、サブタイトルというか、名称が変更になるかもしれません。


 ほとんどの作品が社会的な問題により、R-15になっています。
 本文を読む前に注意書きがあるので苦手(地雷)な方は自衛をお願いします。
 アイコンで目印をつけようとも思ったんですが、思ったよりも多くて「意味がないんじゃない?」と管理人がなってしまいました。
 申し訳ございません。


 力尽きたので、あとで追記に来ます。
【追記】2026.08.01. 19時41分

『文を綴り披く月 2026』のログをUPしました!

 『文を綴り披く月 2026』
 https://x.com/iotuで参加させていただいた31日間の競作企画。


 2026年7月1日から31日間で一つずつお題に沿った小説を一話一話投稿したものです。
 主催は綺想編纂館(朧)https://x.com/Fictionarysさんです。

【追記】「pixiv小説」版と「カクヨム」版もつくりました!

「pixiv小説」版
 www.pixiv.net
「カクヨム」版
 kakuyomu.jp
 オリジナル小説サイト「紅の空」版
 https://kangetu.sakura.ne.jp/k-sora/s-fumihiraki2026.html


 お好きなところから読んでください!
 本文はどこでも一緒です。
 正直、今日(8月2日)に更新をするのに、表紙がない! となってイラストを使いまわしました。
 pixiv小説版の表紙が一番豪華です!

WEB拍手ありがとうございます!

 拍手ありがとうございました!
 とても嬉しかったです♪


 被災地域の皆さまが落ち着く日が来ますように祈っています。

《短編小説》死を肯定する時に見えるもの

《短編小説》死を肯定する時に見えるもの

 noteへ投稿用だったのでカテゴリーは短編小説にしましたが、長さは掌編小説です。
 《短編小説》死を肯定する時に見えるもの
 note.com
 上のリンクからnoteの該当記事に飛べます。
 noteは無料記事しかなく、チップも受け取らない設定になっているので、通信費ぐらいで読めます。


 こちらのblogにも同じ文面を貼り付けます。
 はてなblogの特性で、ブラウザ(パソコン)から見ていると、私が意図していない空改行が削除されます。
 スマートフォンからの閲覧であれば、noteと同じように空改行が適用されます。


 隙間時間で読める。
 スマートフォンからの閲覧を想定しているので、空改行を中の人にしては多めに取っているので、サイトに載せている連載小説とは違った「間」があると思います。

《短編小説》死を肯定する時に見えるもの

 僕は玄関のドアを開ける前にジャケットの埃を払った。
 あらかじめ約束していたから、彼女のアパートの鍵はかかっていなかった。

「こんにちは」

 僕の声に彼女が目線を上げた
 作業中だったらしい。
 テーブルの上にはレジンの花びら散っていた。
 ピンク、オレジン、レッド。
 暖色の柔らかい色合いの。
 世界に一つだけのレジン細工。

「いらっしゃい。
 外の匂いがする」

 冷房が効きすぎて、彼女の部屋は適温を保っていた。
 静かな空気は清浄機のせいか、部屋は香りというものがなかった。
 人工的な空間の中に彼女はまだ存在していた。

「匂いが気になる?」
「ううん。あまり外に出ないから新鮮に感じただけ」
「これ」

 僕は小さな紙袋を差し出した。

「お見舞いの品、ありがとう」
 彼女は小さな手で受け取る。
 繊細なレジンの花束を生み出す手が。
 日に焼けないせいか、透き通っているような白すぎる手。
「お土産だよ」
 僕は訂正する。

「そう、どちらも変わらないわ。
 今日も死んだ花ね」

 職人が作り上げたボックスの中にはプリザーブドフラワーが咲いていた。
 自然界には存在しない色合いをしている。
 奇跡のように。

「造花よりも良いと思ったんだ。
 綺麗な瞬間を閉じ込めた花だよ」

「枯れない花なんて不自然ね」

「生花の香りも駄目になったって言っていたから。
 コレクションになるだろう?」
「そうね。窒息しそうなぐらい増えたわ。
 ……私もこの花と同じね。
 『生きている』とは言えないもの。
 この部屋で死を待っているだけ」

 硬化したレジンの花びらを彼女は人差し指でふれた。
 外の温度を知らない樹脂の塊。
 テーブルの上には、完成間近な紛い物の花。

 それでもレジンの花びらは、時を止めたように美しかった。
 死を受け入れた静謐さが漂っている。
 一点の汚濁もない。
 まるで彼女のように。

 クリスタルガラスのように透き通っている。
 外からの光で彼女は煌めいている。

 枯れない永遠の花のように。
 世界の中でゆるりとした輪郭の彼女は溶けていた。

WEB拍手、ありがとうございます!

 拍手、ありがとうございました!
 その一打がサイト管理と次回作のエネルギーになっています。
 前提条件として、管理人にはやる気はあるんですが、さらに頑張る気になるので、ブーストがかかります、という意味です。
 応援はいくらあっても嬉しいので、引き続き、手軽にお使いください♪


 お前、前回の日記から、体調はどうなったんだ? と訊かれれば、薬を飲んでいれば何とか(^▽^;) という状態です。
 そんな簡単には治りません。
 短期間すぎて。


 通院先が減ったかと思えば、他の病院で薬が増加されている、という。
 体が弱いのは生まれつきなので、申し訳ないです。
 頑張って長生きできる努力をします(*- -)(*_ _)ペコリ
 

中華風長編ファンタジー『鳥たちの見た夢』番外編「療養」UP!

『鳥たちの見た夢』番外編「療養」をUPしました!

 4441文字
 原稿用紙換算16枚
 番外編46本目


 『第八部 烈日の朝』の『第百二十三章以降』時間軸です。
 皇帝であるホウスウが倒れて、水花宮で過ごしている期間になります。
 狙ったわけじゃないですが、本日は猛暑、場所によっては酷暑日ですね。
 視点人物は天官の一人であるシュウ・ハクヤになります。

「暇だな」
 ホウスウはポツリと言い出した。
「では、おやめになられますか?」
 ハクヤは念のために尋ねた。
「本当に『榻(長椅子)の参謀』と呼ばれていたのか?」
 ホウスウは言った。
「過去のことです」
 ハクヤはキッパリと言った。
「わざと引き分けにしているだろう?」
 灰色に近い茶色の瞳がハクヤを見据える。
「もちろんです。
 陛下を足止めするために棋を打っているのですから」
 ハクヤは淡々と事実を告げた。

『鳥たちの見た夢』表紙
 https://kangetu.sakura.ne.jp/k-sora/s-toriyume-00.html
 番外編総目次ページ
 https://kangetu.sakura.ne.jp/k-sora/s-toriyume-extra.html
 「療養」直接リンク
 https://kangetu.sakura.ne.jp/k-sora/s-toriyume-b46.html

WEB拍手ありがとうございます!

 拍手、ありがとうございました!
 一打が励みになります。
 これからも、うっかり手がすべった感覚でいいので応援をよろしくお願いします(*´∇`*)


 本日は更新予定日、とスケジュールを組んで、WEB上のカレンダーに入れておいたのですが、更新が遅れてしまい申し訳ございませんでした。
 管理人の体調不良が続いていて、お布団と仲良しこよしになっているものですから(^▽^;)
 今は解熱鎮痛剤が効いていて、だいぶ体は楽になっています。
 夏風邪だったら、それなりに良かったんですけどね。


 生まれつきの体質も左右されるものの上に、軽度だと対処療法しかなく、大人しく寝てろ、ぐらいな雑な扱いされる状態でして。
 熱中症対策に冷房を入れているのに、本人は長袖、お布団ぐるぐる巻きで、あったかい飲み物を飲んで、軽く動けば汗がにじむ、とか傍から見たら不思議なことをしています。

カクヨムときめく小説大賞【ナツガタリ'26】短編【ビギナー】部門参加!

カクヨムときめく小説大賞【ナツガタリ'26】短編【ビギナー】部門参加です!

 こちらのblogでも告知しましたが、【ナツガタリ'26】の一部門目を「カクヨム」に投稿してきました。


 瑛華国綺譚 ~芋女は伝説になる~
 kakuyomu.jp


 中華風恋愛短編小説です。
 ビギナー部門なので4999文字以下に収まっています。
 ファンタジー要素は時代考証をしっかりしていないところだけです。


 ヒロインは『芋女』こと夏蓮(カレン)と言う名の十代後半の少女です。
 後宮の隅っこである御膳所で働く美人ではない料理人です。


 かなりテンプレを意識した作品なので、パッケージは「なろう」系に近い、WEB小説ものだと思います。
 「カクヨム」内の近況ノートに書かれた裏話が「どこまでいっても並木空だな」というところを除けば。
 今作はラブコメに近い作品なのですが、ついつい政治的な配慮とか、考えちゃうんですよね(笑)
 『鳥たちの見た夢』でも散々やっていますし、読み切り短編の『鞠』でもしちゃってますが。


 公募作品なので「カクヨム」の開催期間が終わるまでは、サイト『紅の空』には転載できないので申し訳ないです。
 メールアドレスなどの会員登録をしなくても閲覧だけはできるので、上記のリンクからどうぞ。


 世間が三連休に入った今、投稿しないなら、いつ投稿するんだ、ということで投稿してきました。

WEB拍手、ありがとうございます!

 拍手、ありがとうございました~♪
 嬉しかったです(*´∇`*)
  

【ラブコメ】婚約者と上手くやっていくためのたった一つのメッソドをUP

「婚約者と上手くやっていくためのたった一つのメッソド」をUPしました。

 男主人公(少年)の一人称の短編です。
 文字数は4029文字。
 原稿用紙換算で15枚。
 という長さのないラブコメです。


 西洋風の世界観で、要所要所にスパイス(皮肉)が効いていますが、初めから終わりまでハッピーエンドでぶれないほどのラブコメです。
 ハーレムエンドなどではなく、一対一のピュアラブです。


 以前、こちらのblogでも言っていたように「カクヨムコン11」の「短編部門」の作品です。
 書き下ろしが鉄則で、選考中の転載は不可ということもあって、ほとぼりも覚めたからいいだろう、とサイトにも掲載です。


 カクヨム版
 kakuyomu.jp
 サイト(紅の空)版
 https://kangetu.sakura.ne.jp/k-sora/s-short14.html


 お好きな方でお読みください。

WEB拍手ありがとうございます!

 拍手、ありがとうございました!
 とても嬉しかったです。
 これからも応援の意味を込めて、パチッと一打をいただけると嬉しいです♪

悪意のあるメッセージが届きましたのでブラックリストに入れました。

 WEB拍手は、「WEB拍手」からレンタルしているもので、すでに公式も動いていませんし、IP(インターネットの住所)も引き抜けないものです。
 が、どう考えても作品の感想や、サイト運営に関するものでもなく、無差別テロのような日本語でない文章が届きましたので、サクッとブラックリストに入れたので、二度と同じIPから届かないように処理をさせていただきました。
 サイト内にある作品の考察や辛口の批評でしたらウェルカムな私でも看過できないものでしたのでした。
 また同じ人物がIPを変えて、くりかえすようなら、相談窓口からの警察などへの通報も考慮します。

現代恋愛もの『君の隣、まだ空いてる?』第14話「ペアアイテム」UP!

『君の隣、まだ空いてる?』更新です。

 今回は相手役(男性)視点で、ペアアイテムに関する話です。
 シリーズも14話目になりました。
 原稿用紙換算10枚程度なのでWEB小説しては平均的な長さでしょうか?


 単語変換小説として楽しみたい方はpixiv小説へ。
 https://www.pixiv.net/novel/series/12675028
 単語変換の対象は人物名とヒロインが好きな色名です。


 ごく普通のオリジナル小説として読みたい方でパソコンから閲覧している方はこちらへ。
 https://kangetu.sakura.ne.jp/k-sora/s-kimitona.html

 女の子が欲しいものはペアアイテム。

 スマートフォンで検索するほどでもない。
 ある程度の年齢になって、誕生日、記念日にプレゼントを贈るようになれば、自然と知ることだった。
 だから、当然、陽馬も知っていたし、気がついていた。



 大学四年生ということで、少しばかり勉強の話が後半に出てきますが、ふわっとした感じで。
 作中の時間軸はチマっとしか動かしていないので、ゴールデンウィーク前後になると思います。
 基本的にデート回しかないのが『君とな』なので。

WEB拍手、ありがとうございます!

 拍手、ありがとうございました!!
 作品自体は書き上がっていたんですが、なかなか更新できなかったので、励みになりました。

中華風ファンタジー『鳥たちの見た夢』 番外編 『沈黙』をUP!

『鳥たちの見た夢』番外編『沈黙』

 文字数1423文字
 原稿用紙換算5枚


 本編の第三十五章あたり。
 番外編45本目です。


 視点人物(主役)は習白鵺さんです。
 時間軸は鳳蝶ちゃんと蒼鷹くんが再会前。
 本当に直前ですね。


 鳳蝶ちゃんが玉棺の王の後添いに決まって、南から入る旅の工程に、作中の視点人物で誰もツッコミが入らなかったので。


 季節は晩秋で辛いですが北から入るルートもあるんですよ。
 エイハンが鳥陵と玉棺の二分割されている地域だけあって。
 しかもエイハン王の異母妹が鳳蝶ちゃんたちのお母さんのラン夫人ですからね。


 蒼鷹くんと劇的な再会をさせるための展開だったんですが、白鵺さんだったら、疑問視するだろう、ぐらいな展開です。


 外伝準備のためのエピソードなのですが、番外編に入れた方がいいだろうという判断で、番外編に入れました。


 何も知らないメイワさん(名前だけ登場)がかわいそうな時期だったりします。


 中華風ファンタジー『鳥たちの見た夢』
 https://kangetu.sakura.ne.jp/k-sora/s-toriyume-00.html
 番外編 総目次ページ
 https://kangetu.sakura.ne.jp/k-sora/s-toriyume-extra.html
 『沈黙』
 https://kangetu.sakura.ne.jp/k-sora/s-toriyume-b45.html

どこかで予告したのと順番違ってスミマセン

 本日は『君とな』の予定でスケジュールを組んでいたんですが、この後に、こういった『鳥夢』の番外編や白鵺さんが主人公の恋愛ものの『外伝』を更新していくの!? と管理人が思ってしまって、後味がイマイチだったりするものの間に『君とな』とか『王子の羅針盤』とかを挟んでいって、緩和しようというセコイ対策です。


 『王子の羅針盤』の幕間が爽やかとは確約はしませんが。

「カクヨム」の「ナツガタリ'26」に2部門参加予定です。

 公募期間が終わるまでは「カクヨムオンリー」にさせていただくので、サイトには掲載いたしません。
 こちらのblogにリンクは貼るので気になった方は是非とも「カクヨム」へ!
 メールアドレスなどで「カクヨム」の会員にならなくても、閲覧するだけならできます。


 その代わりに「カクヨムコン」で落選した4千文字程度の短編をサイトに載せる予定です。
 西洋風の世界観の全年齢のラブコメです。
 掲載したら、またblogでも告知しますね。

WEB拍手ありがとうございます!

 拍手、ありがとうございます♪
 サイト管理のモチベーションになっています(*´∇`*)


 昨日は朝も昼も夜も地震で揺れた上に、明け方の4時にも揺れたので、管理人のメンタルはペコッと凹んでいました。
 震源地からは遠いのですが、やはりここ数日の地震の回数は異常すぎて。
 その上、台風も接近していたので、神経質になっていました。


 被災なされた方は無理をなさらずに。
 震源地に近くにお住まいの方も、我慢なさらずに。
 自分の心のケアをしてくださいね。

《短編小説》真夜中の2時に駆けてゆく

お知らせ

 note.com
 掲載漏れでスミマセン><
 昨日UPした『カレーライス』の前に、書いた掌編小説がnoteにありました。
 サイト&このblogしかチェックしていない方には気がつきませんよね。
 こちらの不備です。


 noteで読みたい方は上の画像付きリンク先をクリックしてください。
 無料記事になっているのでご安心してください。


 創作男女で社会人同士です。


 このblogにも同じ文面を貼りつけます。
 ただブラウザ(PC)版から閲覧すると、私が意図していない改行無視などが起きます。
 スマホから閲覧している方はnoteと同じように反映される仕様になっています。

《短編小説》真夜中の2時に駆けてゆく

 急激な気温差か。
 それとも精神的なものか。

 君がまともに食事をとれていないと気がついたのは、lineで返事が返ってこなかったことからだった。
 スタンプどころか、僕の文字チャットも未読のまま。
 共通の知人に訊いてみれば、みな同じような状態だった。

 最も家が近かった僕はコンビニに寄ってから、君の借りている家に向かった。
 合鍵は家の前に置かれているハーブの植木鉢の下。

 そのハーブも水不足でやつれていた。
 元気がなく、葉がしおれていて、項垂れている。
 植木鉢の表面の土がカラカラに乾いていた。
 乾燥に強い、生命力があふれるハーブですら、枯れかかっている。

 君は面倒見がいいから、この鉢植えも大切にしていた。
 むしろ賃貸物件だから地面に植えられないことを残念がっていた。
 それだけ丹念に育てている。

 不法侵入一歩手前だが、緊急事態だ。
 そう僕は自分に言い聞かせる。

 部屋は電気がついておらずに、静かに冷房だけが入っていた。
 手探りで明かりをつければ、君はベッドに倒れこんでいた。

 ベッドで眠っていた、ではない。

 ぐしゃぐしゃになった掛布団の上で、小さな体を丸めて目を閉じていた。

 僕の心臓は飛び上がる。
 無防備な君の眠り姿を見たからではなく、生きているという生命力の希薄さに。

 いきなり体を揺らしても危険だから、声掛けからが基本。
 とどこかで聞いた情報を元に僕がベッドに近づくと、君は目を開いた。

 ぼんやりと僕を見た後

「来たの?
 今、何時?」

 風邪でも引いたように掠れた声で尋ねた。

「もう深夜の2時。
 終電も止まっているから、一番、家が近かった僕が来たんだ。
 コンビニでミネラルウォーターと栄養補助食品を買ってきたから。
 確か、バニラ味が好きだったよね」

 僕はコンビニの袋をベッドの上に置いた。
 君はゆったりとした動作で体を起こして、苦笑した。

「友達でいいの?」
「え?」
「すごく昔の歌。
 お母さんが小さい頃、好きだったドラマの主題歌。
 真夜中の2時でも駆けてゆく、って。
 家にシングルCDがあって、よくお母さん聞いてた」
「へー、そんな曲があるんだ。
 てっきり真夜中の二時って言ったからBUMPかと思った」
「あっちはフミキリで集合だよね。
 外は雨、降っていた?」
「この通り、望遠鏡も担いできていない」
「そうだね」

 君は納得したのか、コンビニ袋から栄養補助食品を取り出す。
 4本入りのブロックタイプの1本をかじる。

 空腹時に優しいかはわからないし、脂質を見る限り、おにぎりの方がマシなような気がする数字が書いてあったけど、瘦せ型の君は問題がないだろう。
 生活習慣病にかかるとは思えない。

「美味しい?」

「命の味がする」

 1本分を食べ終えた君は微笑んだ。

「私、生きてるんだね」

 ぽつりと言った。

 生理現象として空腹を満たすための食事だ。
 コンビニで買えるような手軽さで特別なものでもない。
 それでも君は『命の味』と表現する。

 当たり前のことが当たり前じゃなくなる。

 世界を見つめる君の眼差しは透き通っている。

WEB拍手、ありがとうございます! &スターもありがとうございます!

 リアクション、ありがとうございました(*- -)(*_ _)ペコリ
 サイト管理を続ける上でのモチベーション&エネルギーに変わりました!


 あ、サイトを閉鎖したい、とかそっちのネガティブな発言じゃないです。
 人生の半分ぐらい一緒にいるので、理由があってURL変更などで移転はこの先あると思いますが、自分の意志で削除する日は……何かしらの圧力がなければないです。
 表現の自由を奪われたら、管理人が逮捕されるなり、サイト自体を強制削除される可能性のある作品がいくつか、あると思いますけど(;^_^A


 約一日経過して、体調方も回復方向に向かっています。
 経過観測されている病気が複数あるために「完治しました!」と言えないところが辛いところですが、ご心配なく。


 こうしてサイトの手入れができる時間が私にとっては楽しみ時間です。
 サイトやblogに訪れる方にとっても、素敵な時間でありますように。

《短編小説》カレーライス

お知らせ

 note.com
 noteで読みたい方は上をクリックしてください。
 無料記事になっているので安心してください。


 創作男女で社会人同士です。


 このblogにも同じ文面を貼りつけます。
 ただブラウザ(PC)版から閲覧すると、私が意図していない改行無視などが起きます。
 スマホから閲覧している方はnoteと同じように反映される仕様になっています。

《短編小説》カレーライス

「カレーライスが食べたい」

 そんな言葉が知人から出た。
 スマホが賑やかな通知音を鳴らしたので、買い物中のわたしはメッセージに気がついた。
 友人に格上げしてもいいとは思う男性だが、どうにも恋人までには昇格はさせられない。
 そんな相手だ。

 高校時代からの腐れ縁で、お互い決まったパートナーを作らない方針なせいで、時たま『甘え』のような発言が出る。

 わたしがパートナーがいないのは、性格のせいだろう。
 どうにも、利用されやすい体質で今まで見てきた恋愛は、昼ドラの方がマシなぐらいの泥沼恋愛ばっかり。
 知人の男性は除く。

 となると、おっかなびっくりになって、淡い片想いのまま終わったり。
 それを引きずって拗らせたまま社会人になってしまった。

 そういえばバスケ部で活躍していた高校のクラスメイトの彼も恋人とゴールインしたと、と女友だちから話が回ってきた。
 失恋した、とかではなく、ご祝儀貧乏になると言った発想の方が早かった。
 披露宴のためのワンピースも新しく買わなければならないだろう。
 男性はブラックスーツでネクタイを変えるだけでいいよね、と知人の男性にこの前、愚痴ってしまった。

 わたしは恋愛には憧れるけど『怖い』のが正直なところ。
 でも独りじゃ寂しくて、それを埋めてくれる知人の男性を利用している。

「明日は金曜日の夜だね」

 わたしもカレーライスの件に対して答えた。
 何故、金曜日の夜がカレーライスなのかは無知なわたしは知らない。

 何となくそんなルールというか、規則があった。
 実家ではそうだった、というわけでもない。

 知人の男性の中での法則だ。
 私は献立を決める手間が省けたと思った。

 カレーライスと言っても色々ある。
 具材だけでも味が変わるし、最近は手軽にキーマカレーやバターチキンカレーを作れるようになった。
 スパイスからセットになっているものが、もっとお洒落なスーパーには並んでいる。
 キットを買ってきて煮るだけなんだから、お手頃だろう。

「横須賀海軍風カレーがいいな」

 知人の男性の具体的なリクエストに、ちょっと面倒になったなぁ、とわたしは思ったぐらいだった。
 いわゆるジャガイモ、ニンジン、タマネギと肉が入るデフォルトのカレーだ。

 各家庭の方針なのか。

 肉が問題になった。

 肉じゃがから生まれたカレーなんだから、牛肉だとか、今は豚肉だとか。
 使う肉の部位までトラブルになった。

 私は面倒だったので、カレー、シチュー、肉じゃが用と大きく印字されている野菜の水煮に、カレー用とラベルが貼ってあった牛肉を買い物カゴに入れていく。
 家にルゥがあったので、特売じゃなかったから見送った。

 帰宅後の晩御飯になるお惣菜の他に増えたカレーライスの材料分、エコバッグは重くなった。
 サービスで知人の男性が好きな缶ビールを一本、追加しておいた。

 材料費と光熱費と手間代を差っ引いても余るぐらいの金払いの良い知人の男性相手だったし、独りで食べる食事の時間の切なさを考えたら、こちらがお金を払った方がいいような気がする、と思うぐらいだ。

 残業続きで重くなっていた足取りだったけれども、アパートが近づく頃には軽くなっていた。
 肩にかけたエコバッグはそれなりに重量があるのに。

 カレーライスという単語にはきっと魔法がかかっているに違いない。

WEB拍手、ありがとうございます。

 拍手、ありがとうございました!
 とっても嬉しいです。


 管理人、明日も通院しなきゃいけないことになったので、時間指定の予約を取りました。
 元気だと報告できなくて、申し訳ないです。


 先日の茨城県で起きた震度5の地震もコチラでは揺れましたが、被害はからっぽの段ボールがひとつ落下しただけです。
 不具合が起きた時とか、メーカーに保証期間中は送り返すので、取ってあった箱です。

ヨーロッパ風ファンタジー『神の印』。ガルヴィ嬢の婚約をUP!

間章『ガルヴィ嬢の婚約』をUP!

 白薔薇姫ことセルフィーユ王女には実の姉妹よりも親しく感じている侯爵令嬢のガルヴィがいた。
 セルフィーユが大人の仲間入りする初夏。
 16歳の誕生日に、その話はもたらされた。


 ヨーロッパ風恋愛ファンタジー
 https://kangetu.sakura.ne.jp/k-sora/s-rose.html
 ガルヴィ嬢の婚約・前編
 https://kangetu.sakura.ne.jp/k-sora/s-rose-l08.html

年単位で苦しみました。が、番外編や後日談ももうすぐ完結が見えてきました。

 『ローザンブルグの白薔薇』の直後の時間軸です。
 セルフィーユ視点になっています。


 当然、ほぼ同一時間軸で進んでいた『ローザンブルグで響く歌』の直後の話になります。
 blogには前編とありますが、サイトの『紅の空』には後編も同時更新していますので、ご安心を。
 転載先の「小説家になろう」には今日の朝の4時と、明日の朝の4時の予約投稿になっています。
 読みやすい方でどうぞ!

WEB拍手、ありがとうございます!

 拍手、ありがとうございました(*- -)(*_ _)ペコリ
 副鼻腔炎は、ほぼ完治したんですが、鼻からスコープを入れてチェックされてしまい(ーー;) 喉に痰が残っているのがわかったので、耳鼻咽喉科の先生の良い笑顔で「薬がなくなる前に来てください」と30日間分の痰切りの薬を処方されました。
 副鼻腔は綺麗になっていて膿や炎症はなくなっていたので、ご安心を!


 地震が頻発していて、なかなか落ち着かない日々だとは思いますが、防災の意識を再確認するものだと思って、防災グッズや帰宅難民になった時のルートなど、把握しましょう。
 もちろん震源地やそこに近い方は、ご自分の気持ちを大切にしてください。
 怖いものを怖いと認めることは悪くないことです。
 自分の気持ちを客観視して、受け入れられたということですから。
 まずはご自分の気持ちに正直になってください。
 行動は、その後についてきます。

『君の隣、まだ空いてる?』第13話「手作り弁当」UP!

『君の隣、まだ空いてる?』更新です。

 今回は相手役(男性)視点で、手作り弁当に関する話です。
 シリーズも13話目になりました。
 原稿用紙換算16枚程度なのでWEB小説してはやや長めでしょうか。


 単語変換小説として楽しみたい方はpixiv小説へ。
 https://www.pixiv.net/novel/series/12675028
 単語変換の対象は人物名とヒロインが好きなカクテル名です。


 ごく普通のオリジナル小説として読みたい方でパソコンから閲覧している方はこちらへ。
 https://kangetu.sakura.ne.jp/k-sora/s-kimitona.html

「紬ちゃん、今日のお昼は」
 陽馬は声をかけてから、紬の困ったような表情に気がついた。
 新学期が始まって、とうとう大学四年生。
 最終学年。
 就活に力を入れているタイプもいれば、卒論で焦っているタイプもいる。
 適当にこなして、必要最低限の単位を取るために大学に来ているだけのタイプもいる。
 勉強がしたい、と大学に入学した紬は一年生のようにびっしりと講義を受けていた。
 単位をすかすかにしか取っていない陽馬とは大違いだった。
 学部が一緒なだけの二人が唯一、大学構内で一緒にいられるのは昼の時間だけ。
 カレシカノジョといっても、そんなものである。
 シビアと言えばシビアな世界だ。
「ごめんなさい」
 紬は自分の影を見つめるようにうつむいた。



 二人もとうとう大学四年生です!
 さすがに時間軸を少し進めました。
 ネタ的に挟み込んだ方がいいエピソードができたら、過去回想という手段に出ます。


 手作り弁当というタイトルですが、二人の生活能力の差がキッチリ出ている話だったりします。
 独り暮らしで好奇心旺盛の男性と実家暮らしで大切に育てられた女性との差だったり。
 ジェンダーを考えたわけではないんですが、この二人だったらこんな感じかなぁ、と。

WEB拍手、ありがとうございます!

 拍手、ありがとうございました!!
 惜しみのない拍手があって嬉しかったです♪

《短編小説》鏡の中の落とし物

《短編小説》鏡の中の落とし物

 note.com
 お題から10分間という時間制限で即興で作成した短編小説です。
 noteは無料記事しかないので、こちらも無料で読めます。
 データー通信料と電気代はかかってしまいますが(汗)


 blogにもペタリ。
 ブラウザ(PC)から見ている人は空改行が消失すると思います。
 スマートフォンからはnoteと同じように空改行が反映されるはずです。

 器用なアリスは兎を追いかけるだけではなく、鏡の中まで行ってきた。
 それがナンセンスな御伽噺なら良かっただろう。
 作り話の類。
 あるいは寝ている間に見た夢。
 僕の小説を読んでくれるアリスは本気で鏡の中に落とし物をしてきたらしい。
 真剣な表情で訴えてきた。

「先生なら、見つけてきてくれるでしょ?」

 一応、書籍化作家になって先生と呼ばれるようになった身分になったが、兼業だ。
 食べていくために全振りできるほど才能はなかったし、可愛い妻を路頭に迷させたくなかった。

 妻との出会いは、高校時代の文学部だ。
 ベタと言えばベタな出会いだ。
 三年間の部活動の中で、それなりに接近はした。
 アオハルという経験もできた。
 
 僕は公募に挑戦しながら、大学受験をした。
 文学部なんて食べてはいけない学部ではなく、経済学部にして、資格を取れるだけ取った。
 おかげさまでその資格で新卒で一部上場している安定した会社に入社できたし、お給料もそこそこだ。

 妻になってくれた同じ文学部の部活員とは高校卒業と同時に縁が切れると思っていた。
 大学だってバラバラだったのだ。
 当時の僕は告白なんてできなかった。

 同窓会、というのは偉大だ。
 あの時より可愛くなっていた女性にこちらがアプローチをして、口説き落として、今に至る。

 今でも一番の読者だから、僕は妻をアリスと密かに呼んでいる。

「考えておくよ」

 僕は答えた。
 いったい、僕のアリスは鏡の中にどんな落とし物をしてきたのだろうか。

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 拍手、ありがとうございます(*- -)(*_ _)ペコリ
 とっても嬉しいです♪


 管理人の体調は少しずつ良くなってきています。
 こちらが夏日の連日で、室温が28℃越えしてしまうために冷房のお世話になっていますが。


 すでに半袖で過ごしています。
 肌寒い時はパーカーを一枚、羽織る感じで。
 晴れの日は帽子をかぶるようになりました。
 さすがに日傘は早いかな? と思って。


 日焼け止めはウォータープルーフのもので肌が弱い人向けが欲しいのですが、ラインナップがそれほどまでなくて。
 このままだと未就学児を外遊びさせるとき用のもののお世話になりそうです(;^_^A

【転載】弱虫侯爵家の次期当主なんて、わたくしと釣り合いがとれませんわ!

弱虫侯爵家の次期当主なんて、わたくしと釣り合いがとれませんわ!

 pixivにも転載です。
 恋愛もの異世界ファンタジーの短編。


 投稿企画「Magical Party」では、「魔法」をテーマにしたイラスト・マンガ・小説を募集します。
 www.pixiv.net


 pixiv版。
 www.pixiv.net


 サイト「紅の空」、「小説家になろう」へのリンクはコチラ。
 lan-tian.hatenablog.com


 本日は、オレンジデーということで語呂合わせで転載しました。
 毎週末、何かしらをpixivで投稿しているので、たまには語呂合わせもいいかなぁ、と。
 日本独自の記念日で、ホワイトデーの一か月後に愛や絆を深める日だそうです。
 オレンジが「花嫁の喜び」を意味するそうで。
 恋愛関係にはぴったりな記念日ですね♪

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 拍手、ありがとうございました!
 嬉しかったです。


 管理人の体調は、明日から続く、怒涛の通院&検査で、よりしっかりと治療計画が決まると思うので、本人はびくびくドキドキしています。
 先生方に怒られないと良いのですが~。

2025年度版、俳句・短歌のまとめ案内

2025年度版「俳句・短歌」まとめ

 散文(小説)サイトに韻文(俳句・短歌)のページは需要があるのだろうか?
 いや、ないな。
 という数秒の考えで、プラットフォームで連載中です。


 2025年4月から2026年3月まで詠んだ俳句と短歌になります。
 旧twitterで発表したものになります。
 お題や公募を除いた完全、オリジナル作品になっています。


 俳句や短歌なのにレーティングはR-15です。
 「残酷表現アリ」になっています。
 死生観(メンタルヘルス)を詠んでいる短歌が多かったので、苦手な人が目に入らないにように、タグ使用をしたり、除外検索ができるように、プラットフォームごとに使わさせていただいています。


 連載理由は、詠んだ短歌の数が多すぎて、20首ずつに分けないと……。みたいな結果になったからです。
 一番、一括で見られるのがnoteで、もっとも更新に時間がかかるのがカクヨムになっています。
 noteで毎日更新をするのが手間過ぎた、という理由でズボラになっています。
 後日「短歌 連作」もnoteに投稿しようと思います。


 note
 note.com
 カクヨム
 kakuyomu.jp
 小説家になろう
 https://ncode.syosetu.com/n4959ma/


 お好きなところで読んでください。
 全部、無料で読めます。

WEB拍手ありがとうございます!

 拍手、ありがとうございました(*- -)(*_ _)ペコリ
 当社比、多すぎっ! って、なっているので、何かしたっけ(・・? に管理人はなっています。


 受け取れるものはありがたく受け取っておくタイプなので、これからも「うっかりと手がすべった」ぐらいの勢いで拍手を押してくださっても構いません!
 サイト運営の糧にするだけなので!


 前回は副鼻腔炎を悪化させた話でしたが、続きがあります。
 抗体検査を受けてきました。新型コロナ、インフルエンザともに陰性でした。
 長い綿棒で鼻に突っ込まれるのは、なんであんなに痛いんでしょうか?
 生理的な涙が出てしまいました。


 つまり、インフルエンザA型に罹ったような風邪を引いた、とも言います。
 抗生剤を飲んでいても、風邪って引くんだーみたいな、
 シンドロームと呼ばれるように、型が大量にあるんだねー、みたいな。


 一時期は、関節痛がひどく、悪寒と発熱で苦しんでいましたが、今は回復期に入りました。
 じゃなきゃ、blogの更新なんてこれません><
 というわけで、ご心配なく!

【創作男女】花散らし

読み切り短編「花散らし」をUPしました。

 女性一人称の幼なじみとの約束。


 サイト「紅の空」のページ。
 https://kangetu.sakura.ne.jp/k-sora/s-short13.html
 pixiv版
 www.pixiv.net


 文字に変更はありませんが、pixiv版の方が表紙がついて、期間限定のエフェクトの桜の花びらが舞っています。
 読みやすい方で閲覧をしてください。

こちらのblogに投稿してあったヒューマンドラマをサイトに移動。

 本文はblogにも残っていますが、サイト「紅の空」でも読めるように移動をさせました。
 2作品移動させています。
 こちらも女性一人称になっています。

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