並木空の記憶録

「紅の空」の管理人2の備忘録

SF風恋愛ファンタジー「星々の揺籃」を更新。

SF風恋愛ファンタジー「星々の揺籃」の後日譚を更新しました!

 全年齢もののライトノベル的な軽い作品です。
 SFは雰囲気ぐらいな感じの全年齢対象作品です。


 『30のお題を』使用して『羊でも数えてみよう』です。
 幼馴染CPであるディエン×シユイで、原稿用紙12枚程度です。


 『油性ペン』の直後のお話になります。


 というわけで、薄々気がついた方もいらっしゃるかと思いますが、とある作品と縁続きになっています。
 大っぴらに発表をしてもいいんですが、まだ『星々の揺籃』が完結していないので、無事に伏線が全部を回収できたら発表したいと思いますが、年単位なのは確実ですね!
 気がついた方は、こっそりと質問してください。

WEB拍手ありがとうございます!

 拍手、ありがとうございます!
 パチパチっとありがとうございます♪


 月末までに、もう一回ぐらい、更新しておきたいですね。
 リクエストがありましたら、お気軽にどうぞ!

読書『後宮小説』

酒見賢一先生のデビュー作の『後宮小説

 『墨攻』共に、当たり前のように文庫版が家にあるのですが……。
 読んだことのある方なら、ご存じかもしれませんが、私に多大な影響を与えた作品です。
 中華風ファンタジーに傾倒したきっかけでもあります。
 『十二国記』よりも、『夢の宮』よりも、『真・三國無双』よりも、めちゃくちゃ影響を受けました。


 若くしてお亡くなりになったのは残念なことですが。
 だからと言ってネットニュースに堂々と取り上げるのはどうかと思うんですけど!


 スタジオジブリの関係者が関わった『雲のように風のように』を取り上げるのは、まだわかります。
 低年齢が見ることを考慮して、だいぶマイルドになっていますから。
 リマスター化して、美しくなっています。
 中華風ファンタジーが好きで、シンデレラストーリーが好きな女性は楽しめると思います。
 間違いなく名作だと思います。
 もちろん原作である『後宮小説』も類も見ないほど名作だと思っています。
 だが、しかし。
 ここで大にしていっておきます。


 ティーンズラブ以上にエロ本です!


 耐性のない人には、最初の一文から、ドン引きになるような単語がズラズラと並びます。
 年齢制限しなくてもいいのだろうかと思うほど、露骨な単語が飛び交います。


 もちろん肝心のシーンは、ある程度にはソフトにはなっています。
 学問の一つとして『房中術』があると知っている方なら、きっと大丈夫です。
 その後、私自身は調べまくったわけですが。
 おかげさまでR-15程度の恋愛もののさじ加減ができなくなってしまいました。
 官能小説というよりは、どこの小論文だ。というような表現しかできなくなってしまったんです。


 最初に読んだ時は作りこみの素晴らしさに関心したものです。
 というわけで、まだ『後宮小説』を読んでいない方は、覚悟をした上でお手に取りください。

WEB拍手ありがとうございます!

 拍手、ありがとうございました!
 とっても嬉しかったです。


 私事になりますが、思いっきり体調を崩しているので、ポッキーの日に小話とはいえblogに投稿できたのは奇跡なぐらいな勢いで寝込んでいます。
 だいぶ回復してきたので、近々、推敲のすんでいる話をサイトにUPしたいと思います。
 予定では夏には第一稿が終わっていた『30のお題』を使用した『星々の揺籃』のディエン×シユイになると思います。

ポッキーの日

ポッキーの日

 『フラクタル』から岡崎灯影(おかざき・とうえい)→古賀春晏(こが・しゅんあん)。

 その日もぼんやりと古賀春晏は図書当番をしていた。
 すっかり日は暮れて、夜になろうとしていた。
 それもそうだ。
 もう11月なのだ。
 暇つぶしに受験勉強用の参考書を開いていたが、目は滑っていく。
 このところ勉強に身が入らない。
 春晏は、そこそこの成績を修めていたので、付属の大学に上がる推薦枠は取れそうだ。
 高校から持ち上がれる生徒は三分の一とはいえ、内申点のおかげで大丈夫だろうと進路指導の先生も太鼓判を押してくれた。
 私立とはいえ明智学院の付属大学に通えることは魅力的だった。
 高等部同様に手厚いフォローが待っている。
 そこら辺の公立の大学に通うよりも授業料は安く、進路に合わせてカリキュラムが組まれている。
 高校を卒業後は家庭環境を考えて、就職も考えていたのだが、両親も、担任の先生も、明智学院の大学部なら卒業をしておきなさい、と言ったのだ。
 甘えることにはなるが、ありがたく春晏は受け取っておくことにした。
 まだ学びたい、という欲求もあった。
 いつまでも目が滑る参考書を見ていても仕方がない。
 春晏は分厚い参考書を閉じた。
 紙質が薄い割にはハードカバーを閉じたように、重たい音が立った。
 もっともそれを聞くような相手はいなかったけれども。
 ちらりと壁掛け時計を確認すると、施錠には早い時間だった。
 どうやって時間を過ごそうか、と春晏が考えていると思い切りよく図書室の扉が開かれた。
 乱入者は生徒会役員一年生の岡崎灯影だった。
 毎度のことながら、本に対する執着心は素晴らしいものがある。
 わざわざ五階にある図書室まで、駆け足で階段を昇ってきたのだろう。
 綺麗な髪が少し乱れていたし、濃紺のジャケットも崩れていた。
 もっとも岡崎灯影が見本通りの着こなしをしていることなど、一度も目撃したことがなかったのだけれども。
「シュン先輩、ポッキーゲームをしようよ!」
 明らかに図書室で言うような声量ではない声量で灯影は言った。
 しかも開口一番が、それである。
「灯影くん、図書室は飲食物は禁止なんだけど?
 図書当番が終わった後なら……って、なんであんたとポッキーゲームをしなきゃいけないのよ」
 春晏は呆れかえった。
 今日は11月11日。
 それを口実に、あちらこちらでカップルがいちゃつくところを目撃はしていた。
 こそこそと隠れるようにしているので、春晏は見て見ぬふりをしていたのだ。
 あるいは緊張しながらポッキーの箱を手にしている女子生徒もいた。
 意中の彼と接近したいのだろう。
 青春っていいなぁ、なんて暢気に春晏は思っていたのだ。
「減るもんじゃないし」
 あっさりと灯影は言う。
 どこかの芸能界に入ったらどう? と言いたくなるぐらいの美少年だ。
 しかも生徒会役員を選ばれるだけあって、成績の方も文句なしであり、特定のファンクラブもある。
「確実に減るわよ」
 春晏は訂正する。
 うっかりポッキーゲームをして、わがままな後輩にファーストキスが奪われてしまったら黒歴史である。
 しかも、それを写真部にスクープされた日には、二度と学校に通ってこれないぐらいのは恥ずかしい目にあるだろう。
 春晏自身も極度の人見知りな上に、恥ずかしがり屋だという自覚ぐらいはある。
「それに、どこでそれを買ってきたの?」
 貸出カウンターの上には灯影が持ってきたポッキーの箱があった。
 イチゴポッキーとでかでかと印刷されている未開封の箱だった。
 容姿に反して、存外甘党な後輩の好きな菓子の一つだった。
「え、シュン先輩と初めて出会った自販機。
 みんな考えることは同じなんだね。
 ラス一だったよ。
 他の味は全部、売り切れ」
 灯影はニコニコと笑う。
 春晏は神様がいるとしたら恨みたくなった。
 どうしてこんなにややこしいことに巻きこまれる羽目になったのか、と。
 小一時間ほど問い詰めたくなるほどには。
「他の女の子としなさい」
 春晏は冷たく言った。
「俺はシュン先輩だけがいい!」
 案の定、灯影はわがままを言った。
 普通の女の子だったら、よろける瞬間だったかもしれない。
 が、春晏と灯影は長からぬ付き合いなのだ。
 本心から言っているようには見えなかった。
「選り取りみどりでしょうが?
 何だって、こんなおばさんをかまうわけ?
 同級生にだって、いくらだって可愛い女の子がいるでしょう?」
 春晏は言った。
 同級生じゃなくても、ファンクラブがあるのだ。
 本気で岡崎灯影のことが好きな女子生徒がいるのだ。
 なにも二つも年上の先輩とポッキーゲームをしなくてもいいだろう。
 むしろ、可愛らしい女の子たちが岡崎灯影を探し回っていたほどなのだ。
「いや、シュン先輩ほど可愛い女の子って、そうそういないと思うんだけど?」
 モデル並みに整った容姿の少年はさらりと言った。
「私、あなたよりも二つも年上なんだけど?」
 確かに身長は低いし、出るところが出ていない体つきであり、童顔であれば、モスグリーンのネクタイをしていなければ三年生だということに気がつかれないだろう。
「一目惚れって何度、言ったら信じてくれる?」
 灯影はカウンターに手をつき、真剣な表情で言った。
「寝言は寝てから言ってちょうだい。
 私は灯影くんとポッキーゲームをするつもりはないから。
 それこそ未来永劫にね」
 春晏はきっぱりと断った。
 かなりキツイ言い方だと思ったけれども、これぐらいはっきりと言わないとこの後輩には伝わらない。
「俺、諦めが悪い方だから安心して」
 灯影はにっこりと笑う。
 頭が痛い、とはこのことだ。
 春晏はためいきをついた。
 ――あの日、ポッキーを買おうと思わなければ、こうして二人は出会うはずがなかったのだ。
 気まぐれに起こした自分の行動にかなり……いや、充分に後悔した。


   ◇◆◇◆◇


 爛漫の春だった。
 在校生による新入生歓迎式の前。
 入学式が終了した直後。
 春晏は貸出人がいるはずもない図書室に向かおうとしていた。
 春休みであっても図書当番はあるのだ。
 たとえ、貸出人がいなくても。
 お弁当を作ってくれれば良かったと、だいぶ後悔しながらお菓子の入っている自動販売機に足を運んだ。
 視界の端に入った散っていく桜が綺麗だったのがいけないもしれない。
 ピンク色のポッキーの箱が目に入った。
 それを購入しようとボタンを押そうとした瞬間
「それって美味しい?」
 ごく間近で声をかけられた。
 上から降ってくるような艶のある声に春晏はビックリして固まってしまった。
 背後にいる男子生徒は気にした風ではなく、自動販売機に小銭ではなく、カードを入れて、イチゴポッキーのボタンを押した。
 ガコンっと音を立てて、それは落下した。
 男子生徒はそれを不慣れな手つきで取り出す。
 そこで改めて、春晏は男子生徒を見ることになったのだ。
 音楽科もある明智学院だから、芸能界に片足を突っ込んでいる生徒も少なくない。
 実際、国際的に活躍している先輩たちもいるし、現役のアイドルもいる。
 それを差っ引いても、整った容姿をしていたのだ。
 ネクタイの色はクリムゾン。
 あっさりとカードを使ったところを見るとエスカレーター式で入学したばかりの一年生だろう。
 家柄の良い生粋のお金持ちの学生だ、ということだ。
 公立の高校に通うよりも学費が安いという理由で、私立明智学院を選んだ春晏とは、住んでいる次元が違う。
 若干、着崩している濃紺のジャケットには『岡崎灯影』という名札がつけられていた。
 有名すぎる名前に、中学生時代の成績、内申点、それらを考慮されてランダムに選ばれた生徒会役員の一人だということがわかった。
「食べたことがないんだけど、何だか先輩に似ているね。
 こがしゅんあん、で読み方あっている?」
 男子生徒は笑顔でイチゴポッキーの箱を差し出した。
 春晏は驚いた。
 漢詩が好きな祖父が名付けたあまり有名ではない漢詩にちなんだ名前だったからだ。
 春生まれの春晏に合わせた名前だったが、一度で読める人物は今までいなかった。
「初めまして、岡崎くん」
 春晏は何とか声を絞り出した。
「灯影でいいよ。
 あまり名字が好きじゃないんだ。
 知り合いのほとんどが、みんな名字でしか呼んでくれないから、時たま自分の名前を忘れそうになる」
 少年は微笑みながら重大なことを言った。
 いったいどんな家庭の事情かわからないが、名前を呼んでもらえないのは辛すぎる。
 自分の名前を忘れそうになるぐらいに、呼んでもらえない。
 それなのに目の前の少年は気にした風ではなく微笑んでいるのだ。
「高等部の生徒会役員は名前で呼ぶのが習慣だから、今年からはたくさん呼んでもらえるわよ。
 むしろ、あだ名をつけられることの方が多いぐらい。
 だから、大丈夫」
 春晏は言った。
 微かに少年の目が見開かれる。
 それから天使の笑顔とはこのことだろうか。
 秀麗な顔立ちで、この上なく嬉しそうに笑ったのだった。
「だったら、一番初めに先輩が俺のことを灯影って呼んでくれる?
 せっかくの出会いなんだから」
 少年は言った。
 すれ違っただけだ。
 学年も違えば、住んでいる世界も違う。
 この場限りだろう。
 それでも少年の寂しさが減るならと思い、春晏は決意をした。
 幸い人目はない。
「高校入学おめでとう。灯影くん」
 春晏は声が震えないように気をつけながら、精一杯の気持ちをこめて少年の名前を呼んだ。
 見上げなければならないほど背の高い少年だ。
 これから先もたくさんの人に愛されるような生徒会役員になるだろう。
「ありがとう。シュン先輩」
 少年は嬉しそうに言うと、おもむろに腰をかがめて、春晏の前髪にキスをした。
 突然のことに春晏は混乱をした。
「なっ! 何するの!?」
 春晏は抗議の声を上げた。
「お礼だよ。
 ちゃんと名前は覚えたからよろしくね」
 不慣れな手つきでイチゴポッキーの箱を開封すると一袋だけ手にして、残りを春晏に押しつけるように渡してきた。
「こ、こんなのもらえないわよ!」
 春晏は驚いた。
 タダでもらうよりも怖いものはない。
 悪徳商法の手先だ。
 それに異性に対しておごるような連中は警戒が必要だ。
 下心がない、という保証はどこにもないのだ。
 ただでさえ幼く見える春晏は、親戚一同に心配されまくっているのだ。
「シュン先輩って奥ゆかしいんだね。
 もらえるものはもらっておいた方が人生がお得だよ。
 若いうちは遠慮なんてしなくていいんだから」
 達観したことようなことを少年は言う。
 間違いなく、生粋のお金持ちの考え方だった。
「私の方が年上なんだけど?」
 春晏は訂正する。
 ネクタイの色が理解できないわけではないだろう。
「じゃあ、さっきのキスしたことの慰謝料ってことで。
 相殺してもらえる?」
 少年はニコニコ笑顔で尋ねる。
 許せるようなことをしたわけではないが、ここで問答になったら、新聞部のスクープにされてしまう。
 そんな目立つことは御免だった。
「そういうことにしておきましょう」
 春晏は妥協した。
 どうせ二度と会うことはないだろう。
 そう春晏は高をくくったのだ。
 後々、後悔するような事態になることを古賀春晏17歳にはわからなかったのだ。

 『フラクタル』の付き合う前の二人です。
 回想シーンですが、二人の出会いも入っているので、結構重要な話だったりします。


 4500文字を超え、原稿用紙16枚もあるので、かなりの分量ですね。


 灯影は魚座のA型で、春晏は牡牛座のB型という設定です。
 相性はお察しの通りになっています。

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カクヨムに登録しました。

カクヨムに登録しました。

 カクヨム
 並木空(@iotu) - カクヨム
 更新の優先速度は、サイト『紅の空』が最優先なのでご安心ください。


 ためしに『星龍井戸譚』を登録してみました。
 星龍井戸譚(並木空) - カクヨム


 サイドバーに『カクヨム』を追加しました。

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Picrewさんで遊んでみました 第3弾

Picrewさんで遊んでみました

 picrew.me

右向きシークレット

 使用したメーカーはコチラ
 picrew.me


 ここ最近、X(旧twitter)でぐちぐち零しているヒロイン*1の学生時代です。
 暫定的なタイトルで『Baroque』とつけました。
 これから先も、そのタイトルで統一すると思うので、カテゴリー欄を増やしました。


 世間からかなりズレた現代ものの新婚カップルのほのぼの話を書きたかったんですが、時間軸の整理をしていたら、やたらと長編になりそうです。
 ファンタジー要素は一切なしです。
 恋愛はしていますが、ヒロインのおかげでどっかズレています。
 成人年齢*2に達しているはずなんですが、現時点で書き上がったものは、小中学生並みという、おままごとみたいなことをしています。


 レーティングは一般書籍程度のソフトな表現ですがWEBではR-15*3が確定しています。
 昨今、かなり厳しくなっているので、ごく普通のふれる程度のライトキス*4を入れただけで、WEBではR-15になるみたいです。


 いわゆる朝チュンとか、モーニングコーヒーを一緒に飲むとか、夜明けのコーヒーをやったら、間違いなく引っかかります*5
 新婚さんを書きたいのに!
 挙式の誓いのキスを入れた段階で、引っかかるという。


 一般書籍の方が年齢制限してなくない?
 ドラマやハリウッド映画の方が年齢制限してなくない?
 とは、思いますが、WEBにふれるのが低年齢化しているので仕方がありません。


 相手役である旦那さんにとある一言を言わせるまでに、筆を折りたくなるぐらいに長そうです。


 一区切りがついたらサイトに掲載する予定はありますが、作品を単体で登録するサーチには登録しないつもりです。
 個人的には、明確に年齢制限ができるようなSNSに突っこみたいぐらいです*6
 小説家になろうとか、pixiv辺りでしょうか。
 カクヨムは使ったことがないから分からないのですが、どうなんでしょうね。


 旦那さんに一言を言わせた後も、だらだらと萌えのままに新婚生活を書きたいので完結させる気はないです。
 かなりデリケートな話題も取り扱うので、サイトでページを作ったら、やたらと注意書きが増えるような気がします。

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 11月中に最低でも2回は更新したいところです。
 30のお題もだいぶ解消されてきたので、達成まで頑張りたいと思います!
 


 
 

*1:まだ未完なので名前は伏せておきます

*2:きちんと民法憲法などは、令和に合わせるのでチェック項目が多いのが難点ですね

*3:場合によってはR-18でしょうか。ここら辺のさじ加減がわかりません

*4:海外では挨拶程度のキスです

*5:『鳥たちの見た夢』がいい例です

*6:テキストなので、借りているサーバー的には問題がないでしょうが

中華風長編ファンタジー【鳥たちの見た夢】番外編「ここにしかいない」

【鳥たちの見た夢】番外編「ここにしかいない」

 本編が「戦記・建国記」もののため、一部において流血・暴力シーンを含む作品のため、苦手な方はお避けください。


 どちらもここにはない夢の身代わりにしている。


 フェイ・ホウスウとカイ・ゲッカの昼下がり。
 30のお題を使用。
 本編31章~34章辺りで原稿用紙13枚程度の長さです。
 番外編なので流血・暴力シーンはありません。


 時間軸的には『外伝・海が抱く月の夢』の建平元年以後(華月 人質時代)辺りになります。


 視点人物は鳥陵皇帝に即位したフェイ・ホウスウです。


 x(旧:twitter)で語っていたように夏には完成させていた作品です。
 『30のお題』にしまっておしまいにしようと思っていたのですが、意外に本編に関わってくるような話になってしまったので、『30のお題』ページ以外にも『番外編』にもページを作成しました。
 ゲッカとホウチョウが若干、仲良くなっている描写やホウスウが描いていた淡い夢の描写や、直接的ではないものの主人公のソウヨウが南城の城主時代で、ホウチョウを出会いから一貫として『姫』と呼んでいる話題も上がります。


『鳥たちの見た夢』総目次ページ
http://one.chips.jp/k-sora/s-toriyume-00.html


『鳥たちの見た夢』番外編ページ
http://one.chips.jp/k-sora/s-toriyume-extra.html


『外伝・海が抱く月の夢』
http://one.chips.jp/k-sora/s-toriyume-kaigetu.html

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Orionid meteor shower(オリオン座流星群)

【人の影】Orionid meteor shower

 出会ったころから《shi》は変わっていない。
 背は伸びて、大人になったはずなのに、いまだ子どものようなことに固執する。
 《shi》は南西から東の方角を見上げ続けている。

 10月21日 深夜

 22日に極大を迎えるオリオン座流星群を見るなら、絶好の天体観測日和だろう。
 天気は晴れ。
 下弦の月で月齢は6.8。
 月の出が翌日であれば、邪魔をするような光源はない。
 ハレー彗星が撒き散らした小さな破片や微粒子が、流星群となり夜空に長く尾を引く。
 ただ、それを肉眼で見ようと思うと骨の折れる作業だろう。
 そして、またこの見上げているオリオン座という星座は数年後にはなくなっているかもしれない。
 冬の大三角形にあげられるオリオン座の一等星のベテルギウスが暗くなったのは有名すぎる話だ。
 オレンジ色の恒星は550年前にすでに爆発しているかもしれない。
 光年という名の当方もない尺度が横たわっている。
 それでもエスペラント語で彼女を意味する名にこだわりつづける《shi》は、熱心に星空を見上げ続ける。
 《shi》には星にかけてまで叶えたい願いがあるのだろうか。
 流星群がある度に、空を見上げる。
 星座早見盤を用意するわけでも、双眼鏡を用意するわけでもなく。
 ただ熱心に星空を見上げ続けるだけだ。
 それは、どこか死を願っているように見える。
 《shi》の星になってしまった両親を探しているように見つめ続けるのだ。
 出会ったころのように、無言で、まるで恋をしているように真っ直ぐに星空を見つめている。
 もしかして、この現実世界は《shi》にとっては不条理なものなのかもしれない。
 息が絶えるまで耐え続けていなければならない地獄のようなものなのかもしれない。
 《shi》は筋書きのあるものを好まない。
 いつだって、どこか作業的なものを求める。
 それはオンラインゲームであったり、刺繡をし続けている白いオーガンジーの化繊のカーテンのように。
 達成度はあれども、仮想現実なんてデータが飛べば終わりだ。
 渡り鳥のように《shi》はオンラインゲームを転々とする。
 トラブルが起きれば激しく拒絶をするのだ。
 いらない、とあっさりと引退をする。
 今までの人間関係が破綻してもかまわない、という風に。
 携帯電話ですらメールアドレスの変更は頻繁だ。
 まるで繋がりを作りたくない、という意識の表れだろうか。
 現実世界を生きていくつもりがないのだろう。
 その証拠に細い腕に増えていく点滴の針の痕。
 メールを出しても返事はこない。
 電話をしても留守番電話サービスにつながる。
 生きているのか確認するのに、合鍵を使って家に上がることも頻繁だ。
 その度に、倒れこんでいる《shi》を見つけて、病院に連れいてくことも珍しくない。
 慢性化していく消極的な自殺。
 自ら命を絶つことはできないから、水すら摂らないという形でくりかえす淡い自殺願望。
 病院の簡易ベッドに横たわる《shi》の寝顔を見続けるのは、慣れた。
 そのために数冊の本を持ち歩くことも増えた。
 病院では携帯電話の使用が禁じられているからだ。
 《shi》が独り暮らしを始めてからも、変わらない行動パターンだ。
 それでも《shi》は星空を見上げる。
 一人でも。
 独りでも。
 冷たい風に吹かれても。
 エスペラント語で彼女と名乗るのに、長い髪以外は女性らしいところはない。
 いつだってユニセックスのような恰好をしている。
 サイズの合わないシャツに、パーカー。
 香水をするわけでもなく、化粧すらしない。
 小柄で細い体だから、どこか大人と子どもの狭間でいるような。
 女性と男性の間にいるようにな。
 言葉遣いも中性的だ。
 現実世界ですらロールしているのかもしれない。
 社会に溶けこむように努力はしているが、それだけだ。
 周囲の期待があるからこそ、裏切れないのだろう。
 そんなものがなかったら、とっくに死を選んでいるだろう。
 無味無臭の白い錠剤の数は減らない。
 初めて病院に連れて行った時よりは減っているが、飲み続けている薬の量は減らない。
 おそらく死ぬまで減らないのだろう。
 断薬されるよりはマシだが、ためいきの原因にはなる。
 《shi》が固執するのは流星群だけだ。
 流れ星だけに求める。
 星明りの中で、ぼんやりと浮かび上がる白い肌と服。
 染色をしたこともなければ、切りそろえる程度にしかしない長い髪は闇夜のように#000000だ。
 完全なモノトーンの世界。
 明度しか持たない無彩色の中に《shi》はいる。
 まるでサイレント映画のネガフィルムを見ているような錯覚に陥りそうになる。
 ふいに《shi》の体がかしいだ。
 冷たい駐車場に倒れこむように、ゆっくりと。
 あわてて片手で抱きとめる。
 嫌になるぐらい軽い体だ。
 腕時計で確認してみれば日付は変わっていた。
 家に出る前に飲ませた就寝前の薬の効果が出てきたのだろう。
 《shi》の体は完全に脱力していた。
 かつて、そうしたように抱き上げる。
 珍しいこともあるものだ。
 限界が近かったとはいえ、そこまで流れ星に固執するものだろうか。
 《shi》はすっかりと夢の中の住人になっていた。
 微かに淡い虹彩はまぶたによって隠されている。
 こちらに今更、警戒心というものがないのだろう。
 完全に寝落ちたようだ。
 ちらりとオリオン座をちらりと見上げる。
 そこに一色線の光が宙を駆け抜けていく。
 《shi》が望んでいたものだ。
 恋焦がれていたものだ。
 だから、代わりに願いをかける。
 《shi》自身が幸福になることを。
 女性として、人間として、最高の終焉が待っていることを。
 オリオン座流星群に流れた星の一つに願いをかけた。
 それはきっと自分自身が渇望するような願いとは重ならないものだろう。
 一番身近な場所で、《shi》が幸福になっていく姿を見送っていくことになるだろう。
 理解していながら、まだ星を探し続ける《shi》の体を運び続ける。
 星空の下で。

 『人の影』から番外編で《黄昏》視点。
 原稿用紙7枚程度。


 若干『人の影』の最終話付近のネタバレを含んでいます*1
 http://one.chips.jp/k-sora/s-shadow.html


 2023年10月22日(日)はオリオン座流星群が極大を迎えます。

いまさらですが『小説家になろう』で『神の印』のSS置き場のページを作成

 作品自体はサイト『紅の空』には置いてあったのですが『小説家になろう』には置いていなかったのでページを作成しました。
 https://ncode.syosetu.com/n8004il/
 これからも不定期にはなると思いますが、転載をしようと思っています。
 先行は『紅の空』になるのでご安心ください。

WEB拍手ありがとうございます

 拍手、ありがとうございました!
 とっても嬉しかったです。

*1:番外編では今更ですが

ガサゴソとフォルダ整理していたら出てきました!

しぃペインターでマウスで描いたラクガキ絵

鳥たちの見た夢

 まだ10代だったぐらいのヨク・エンジャクさんです。
 潰れちゃっているだろう文字は『当代一の槍つかい』、『翼 鴻鵠』、『翼家の当主にして軍略の秀才』ですね。
 ちなみにフェイ・ホウスウ即位後も腕前は落ちていない設定です。


 まともな資料がないと当時嘆かれて、描いた一枚だったと思います。

WEB拍手ありがとうございます!

 拍手、ありがとうございます♪
 嬉しいです。

異世界西洋風恋愛ファンタジー『黄金の眼鏡と苺姫』をUP!

異世界西洋風恋愛ファンタジー『黄金の眼鏡と苺姫』をUPしました。

 本当は10月1日の『眼鏡の日』には頑張りたかったんですが無理でした。
 なので10月10日の『目の愛護デー』に合わせてみました。


 ルセット王国に伝わるおとぎ話のように砂糖菓子のように甘い物語。
 それはルセット王国の第一王女フレジェがずっと望んでいたもの。
 国王に助言できる国一番の学者《黄金の眼鏡》の称号を持つ十八歳の青年のクランブルが百の秘密と千の知識で叶えてくれた。


 総タイトルであり、第三話に当たる話のサブタイトルの『黄金の眼鏡と苺姫』は『眼鏡祭(公開日は2006年8月1日)』に投稿した作品です。
 それに前日譚と後日譚をつけて5話(原稿用紙換算で59枚)構成に仕上げました。
 短編から長編完結済みに移動させました。


 純度まじっりっけのない100%のほのぼのとした全年齢対象の恋愛ものなので安心してください!
 ルセット王国の離宮育ちの少しばかりお転婆で夢見がちな第一王女と国務大臣を輩出してきた貴族階級でありながら、わずか四歳にして《黄金の眼鏡》の称号を得た青年の恋愛ものです*1


 
「《黄金の眼鏡》は良い眼鏡。
 百の秘密と千の知識を持っている。
 どんな願いも叶えてくれる」



 目次ページ(CSSを使用)
 http://one.chips.jp/k-sora/s-recette01_00.html


 小説家になろうのページ*2
 https://ncode.syosetu.com/n4448il/


 投稿した当時のblog記事はコチラ。
 https://lan-tian.hatenablog.com/entry/20060801/p3


 主人公の《黄金の眼鏡》のクランブルの外見が気になる方はコチラ
 https://lan-tian.hatenablog.com/entry/20100201/p1


 ヒロインのフレジェ姫の外見が気になる方はコチラ
 https://lan-tian.hatenablog.com/entry/20100211/p1

次の更新は、どれにしようか悩んでいます。

 『鳥たちの見た夢』の番外編*3か、それの『外伝・海が抱く月の夢』の婚約者時代をまとめて3本ぐらいUP*4して、本編である『第七部 来訪者』までの辻褄あわせをするか。
 『フラクタル』の岡崎灯影と古賀春晏の日常話をUPするか*5
 『人の影』のいまだにきちんとUPしていなかった話たちをまとめてUPして、なおかつ《shi》視点の最終話と、その直前の最終話のネタバレになるような補完話に当たる《黄昏》視点をUPして*6。『人の影』を完結させるか*7
 『神の印』のペルシ&セルフィーユの図書室での話*8か。
 『星々の揺籃』のヤナ×イールン*9の話であり、後日談のディエン視点で書かれていた『恋に堕ちる』のアンサー的な話をUPするか。
 書いてしまった『至宝花』のページを作成して、世界設定*10&単独で読むには問題がない連作短編の3話ぐらいまでUPするか*11
 そんなところで悩んでいます。


 あとシェアワールドの『青玉の娘』のサフィエラのテキストの直後のルベル視点の話とか?
 あとはpixivで描いていた『ピクシブ主従』の後日談のテキスト*12とか?
 シナリオ原案&キャラクター設定を担当した『世界を識る鍵』の魔族ルートのEDの話*13とか?


 リクエストがあるようなら、是非とも!
 本気で、悩んでいるので。
 

WEB拍手、ありがとうございます!

 嬉しかったです!!
 頑張ったかいがあるというものです。
 願望があるとすれば、今月中に、もう一回ぐらいは更新しておきたいですね。

*1:たぶん平成風な王道展開です

*2:不定期連載開始なので、すぐに全話を読みたい方はサイトである『紅の空』に訪れてください

*3:30のお題使用

*4:確実に、ソフトな表現ですが性愛でレーティングに引っかかります

*5:二人が付き合う前。出会い編はまだプロットです

*6:《黄昏》が飲酒運転を避ける&シルバーピアスを休日につけている話

*7:この後も二人の物語は続きますが、二人の関係性が変わります。完全なる続編になるのでタイトルからレーティングまで変わるので、サイトには掲載し続ける予定ですが、一部のサーチには登録しない可能性が高いです。しかも時間軸に合わせて年表を書き起こしてみたら、やたら伏線を張らなきゃ書きたい話まで辿りつかないことに気がつきました

*8:30のお題使用

*9:30のお題使用

*10:キャラクター設定を書いてしまうとWEB未発表の本編を書かないと怒られそうなので、独特な世界観の用語説明だけでもしておこうかなって。ちなみ書き出してみたら『鳥たちの見た夢』以上に説明しないとダメなことに気がつきました

*11:確実に流血・暴力でR-15程度のレーティングが引っかかります

*12:こちらは相手側の了承がいるので、時間がかかりそうです

*13:運営してくれた連理ちゃんの許可がいります

SF風ファンタジーの『約束の大地の空の色は、天国の青よりも深い』の後日談を更新!

『約束の大地の空の色は、天国の青よりも深い』の後日談を更新しました!

 すでに本編は自サイト『紅の空』でUPされていましたが、後日談が書けたので、投稿です。
 短編から長編完結済みに移動させました。


 本編は「Club A&C」発の企画「みんなでSF」参加作品です。
 使用したお題は「地球最後の二人」「海」「惑星」「コロニー」です。


「これより外は、銀河標準法です」
 ショウはエレベーターを降り、手を差し出した。
「ようこそ。
 地球最後の人類、チアキ・ハセガワさん」
 映像ディスクのワンシーンのように、ショウは言った。



 銀河標準暦127年12月31日 12:00 地球上から人類は消滅。
 前年8月12日に施行された『地球並びに地球の全ての動植物の権利に関する条約』通称『地球保全法』により、地球外の移住すべて完了。
 これより、地球は<ヘブン>となる。
 生きた人間の24時間以上の滞在は禁止され、人類の墓標となった。


 青い地球、そこに人々は住めなくなった。
 カウントダウンされいてく2週間という時間。
 内向的で、消極的な、チアキ・ハセガワ19歳は追い立てられるように消去法の旅に出た。
 一生に一度の故郷との別離。
 そして新たに始めた『惑星CA-N』での生活。
 たった一度だけ、仕事の一環としてすれ違っただけの名誉公務員のショウ・ヨコヤマからの手紙が届いた。

 
 目次ページ(CSS&テーブルを使用)
 http://one.chips.jp/k-sora/s-canaan_00.html


 小説家になろうのページ
 https://ncode.syosetu.com/n8815ik/


 自サイト『紅の空』の『約束の大地の空の色は、天国の青よりも深い』の『後日談』の後書きにあるように、とある作品と縁繋がりのお話になります。
 盛大なネタバレになるので、読了してから訪問していただけると助かります。


 本編と後日談で、合計すると原稿用紙70枚程度あります。
 しかも、本編は恋愛要素はほぼ皆無です。
 後日談の最後の方で、どうにか進展がある程度です。
 全年齢対象の作品なのでご安心して閲覧してください!

間に合わない感じでスミマセン

 こちらhttps://lan-tian.hatenablog.com/entry/2023/09/08/225358で宣言したんですが『黄金の眼鏡と苺姫』のページはまだ作れていません。
 久しぶりにCSSをいじったら、かなり面倒になりました。
 動的サイトが流行りすぎでしょう!
 『約束の大地の空の色は、天国の青よりも深い』は、edgeでもchromeでも閲覧の支障がない程度におさめましたが。


 作品自体は、書き終わってはいます。
 一応、何度も推敲はしたので、誤字脱字もないはずです。
 10月の更新の課題にしたいと思います。
 待っていらっしゃった方がいらしたら、申し訳ないです。
 こちらは短いなりにも5話構成です。
 サブタイトルに悩んでいます。

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Picrewさんで遊んでみました 第2弾!

『この気持ちにつける名前をまだ知らない』のヒロインキャラで作ってみました。

もっとももいろね式美少女メーカー



もっとももいろね式美少女メーカー|Picrew


 ヒロインの『ティカ』です。
 メイド服と悩んだのですが、作中に出てくるようなワンピースにしました。
 視点人物はエミールです。


 『この気持ちにつける名前をまだ知らない』
 http://one.chips.jp/k-sora/secret-sora06.html


 『小説家になろう』版はコチラ。
 https://ncode.syosetu.com/n5196dp/


 「覆面作家企画6」に投稿した作品です。
 いわゆる異世界ファンタジーで、人外で宮廷で伯爵位を持つエミールこと旦那様とそれに仕える人間のメイドのティカです。
 2人が3年に1度の割合でやってくる大の月の満月にお祭りに行く話です。
 一応、両片思い?


 リアルを知っている人たちには一発でバレた作品でもありますね。


 詳しくは、当時に書いた後書きがあるので、興味のある方はご一読を。
 https://lan-tian.hatenablog.com/entry/20141025/p1

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 最近は創作活動が萌え中心に回っているので、うっかり順番を取り違えちゃって書いていますが、有言実行になれるように頑張ります。
 ネタバレが怖いならX(旧:twitter)を覗かない方がいいです。
 うっかり裏話や愚痴ったり、垂れ流し方向にあるので(ーー;)

中華風恋愛ファンタジー『鳥たちの見た夢』番外編「世間話」を更新!

『鳥たちの見た夢』の番外編「世間話」を更新しました!

 本編が「戦記・建国記」もののため、一部において流血・暴力シーンを含む作品のため、苦手な方はお避けください。


 晩秋には義兄弟になる鳥陵の皇帝フェイ・ホウスウと大司馬のシ・ソウヨウは鳳凰城の一室で剣呑な世間話をしていた。


 本編74章以降、75章前にあたる番外編で、原稿用紙で7枚程度の短いお話です。
 番外編なので、流血・暴力シーンはないのですが、読み手を選ぶような作品です。
 本編の『第五部 緑の瞳の大司馬』から『第六部 疑惑と背信』を繋ぐようなストーリーです。


 二人の本質が出てくるような話です。ほのぼのはしていません。どちらかというとシリアスです。
 政治的な話をしていますが、リアルの世界情勢について語っているつもりはないです。
 掃除していたら出てきたネタを元に加筆修正しました。


 視点人物はホウスウです。


 鳥たちの見た夢 【中華風ファンタジー・長編連載小説】

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 今月中に、まだ更新をしたいのですが、意外に『人の影』の後日談を書いている方が楽しくって、そちらに時間がとられています。
 本編の最終話にあたるような《shi》視点の、二人の関係が変わるような話は書き上がって推敲中*1なのですが、その補完話とか、その後の二人とか、書いていて楽しくって。
 二人の戸籍上の名前が出てくる話とか、《黄昏》視点の最終話、直前の話とか。
 かなり補完する話が出てきてしまい、そのまとめの最中なのですが……最終話以降は、恋愛ものに変更した方がいいんでしょうか?
 一部のサーチではレーティングが変わりそうです。

*1:何度読んでも、誤字脱字誤変換が酷い

Picrewさんで遊んでみました

Picrewさんで遊んでみました

picrew.me

『鳥たちの見た夢』飛 鳳蝶
こんぺいとう**メーカー

 こんぺいとう**メーカー|Picrew
 『鳥たちの見た夢 http://one.chips.jp/k-sora/s-toriyume-00.html*1からヒロインのフェイ・ホウチョウ


 瞳と同じぐらい赤が欲しかったのは贅沢なんでしょうね(笑)

『鳥たちの見た夢』紆 紫電
しぉ式少年めーかー

 しぉ式少年めーかー|Picrew
 『鳥たちの見た夢』からユ・シデン


 軍属したばかりぐらいの年齢でしょうか。
 主人公のシ・ソウヨウとは目の色が違う*2ぐらいなので、『第一部 運命の出会い』の終わるぐらいはこんな感じだったのでしょうか。
>

イフ『鳥たちの見た夢』海郎達&海月華
青年に幼女。
<
 青年に幼女。|Picrew
 『外伝・海が抱く月の夢 http://one.chips.jp/k-sora/s-toriyume-kaigetu.html*3からカイ・ロウタツとカイ・ゲッカ(現パロ*4
 外見からいって『幼少期』ぐらいでしょうか。

『人の影』《《黄昏》&《shi》
8월 32일

 8월 32일|Picrew
 『人の影 http://one.chips.jp/k-sora/s-shadow.html*5から《黄昏》と《shi》*6


 インドア派の二人が海なんて行くわけがないのですが、画像を見た瞬間に作ってました。
 《黄昏》が成人男性としては高身長であり、《shi》が成人女性にしては低身長という設定があるので、もうちょい身長差は開くと思います。
 
 なんとかメーカー(仮)


 なんとかメーカー(仮)|Picrew
 『宗一郎と燈子の45日間の空 http://one.chips.jp/k-sora/s-45odai.html*7から村上燈子(お召*8
 セーラー服と悩んだのですが。


 めちゃくちゃ時間潰しになりました(笑)
 メールアドレスだけで無料で使えるので、絵が描けないけどイメージはあるの! って字書きさんには向いていると思います。


 意外に西洋風や中華風や和装も多いのでファンタジーな人もどうぞ!
 もちろん制服もあるし、魔法ものもあるし、ロリータ系もあるので、キャラクター作りには適していると思います。
 現代ものも多かったです。
 白衣とかもあるので、学園ものとかも良さそうですね。
 上手く活かせばSF風ファンタジーにも良いと思います。

カテゴリーを増やしました

 テキストには作品はないものの、このブログに絵や設定のあるものが複数あったので、増やしました。
 『至宝花*9』と『黄金の左目*10』です。


 特に『黄金の左目』の方は、手書きブログに数点、絵を置いてあるので気になる方はサイドバーのリンクからどうぞ!
 ただし手書きブログは二次創作の方が多いので、オリジナルだけを見たい方には向いていません。

WEB拍手ありがとうございます!

 拍手、ありがとうございました!
 とっても嬉しいです。

*1:中華風恋愛ファンタジー

*2:シデンは真緑で、ソウヨウは橄欖石色です

*3:『鳥たちの見た夢』の外伝の一つ

*4:ネタ的カイゲツで現パロの冊子を友人に配った経緯があります

*5:現代もの。珍しくファンタジーじゃありません

*6:ピアスがあれば完璧だったのに

*7:現代恋愛ファンタジー

*8:本家で修行中は着物です

*9:剣と魔法のヒロイックファンタジー

*10:中世ヨーロッパ風恋愛ファンタジー

リンク修正と9月の更新予定

リンク修正をしました

 いくつかサーチエンジンに入ったり、リンク切れを巡回しまいました*1
 とはいえ、まだリンク切れのところもあり、完全とは言えないです。

twitter*2で叫んでいた通り

 9月分の更新で、ページの作成をいくつか作りたいと思います。
 対象になるのは『黄金の眼鏡と苺姫*3』と『約束の大地の空色は、天国の青よりも深い*4』です。
 この二つの後日談がけっこう長くなったので、読み切り短編から完結済みの長編に移動の予定です。


 テンプレートサイトを巡ったんですが、ホームページビルダーで自作した方が早そうです。
 そのために素材サイトを巡っていたんですが、ちょうどいいのが見つかりませんでした*5


 小説用のテキストタイプのテンプレートが好きなんですが、絶滅危惧種なんですね。
 ごてごてしていると見づらいので、目次ページは自作するなんなりして、本文は1カラムで組みたいと思います。

『人の影』は完結に持っていくつもり書いているのですが

 《黄昏》の休日しているだけしているピアスの話をどこで挟むか、うっかりと忘れ去っていました*6
 これはたぶん、《黄昏》視点で戸籍上の名前が出てくる過去編になるので、本当に最終話になると思うんですよね。
 アユ視点であるように、休み明けに様変わりしたように、いまだに伏せられている事実なので*7
 《グングニル》あたりは知っているという設定ですね。
 《shi》と出会う直前なので、二人の出会いが描かれるわけで、そんな重たい話を書けるほど余裕はないです。

最短では『鳥たちの見た夢』の番外編が次の更新でしょうか?

 やたらとネタ帳を整理してきたら出てきたんですがよね。
 加筆修正したところ、それなりの長さがあったのと、これは本編の『烈日の朝』を片付ける前に載せておいた方がいいかなぁっていうのが何本か。
 残念ながらソウヨウくんとホウチョウちゃんの絡みはありません。
 さすがに誕生月に『外伝・海が抱く月の夢』の穴埋め話は載せられません。
 最低でも3本は更新しないと本編の『来訪者』に辿りつきません。

うっかり書いちゃった正統派ヒロイックファンタジーの本編の前日譚は余裕ができたらということで。

 度重なる引っ越しで本文が散逸してしまったので、ボールペンで手書きをした設定資料と第二部*8が丸々残っていて、第三部の閑話休題*9な おまけ冊子が出てきたので、これを第一部から辻褄合わせて書いていたら、『鳥たちの見た夢』以上に長くなるのがわかっているので、大顰蹙を買いそうです。


 暫定的に『至宝花』というタイトルをつけました。関連の絵もあるので、興味のある方はカテゴリー選択してみてください。

小説家になろう』さんにて、『夕焼けが覆う』をUPしてきました

 ページはこちら。 
https://ncode.syosetu.com/n2253ik/
 本編と「30のお題」から2本をまとめて上げてきました。
 すでにサイトには年単位であるので新鮮味はないような気がしますが。

WEB拍手ありがとうございます!

 拍手、ありがとうございます!
 励みになります。
 

*1:主に素材

*2:x

*3:西洋風恋愛ファンタジー

*4:SF風ファンタジー

*5:写真素材じゃなくてイラスト素材が欲しかったんです

*6:絶対に徒歩でしか、飲酒をしない理由とか

*7:この話も年単位で放置されていますね

*8:三部構成です

*9:ホチキス止めしたプリンター製本した

『神の印』後日談「ベルシュタイン家にて」を更新!

西洋ヨーロッパ風恋愛ファンタジー『神の印』後日談「ベルシュタイン家にて」をUPしました

 神の印 【中世ヨーロッパ風ファンタジー・恋愛小説】


 ペルシ・サルファー・ローザンブルグが婚約者のガルヴィ嬢の王都の屋敷に招待される。


 後日談「レインドルク家」の後日。
 「09.胸に誓う」の前日。


 という中間に当たる話です。
 原稿用紙13枚程度です。
 視点は、もちろんペルシ・サルファー・ローザンブルグです。
 恋愛要素は、ほぼゼロです。
 先に挙げた二つの話の補完的な話です。

WEB拍手、ありがとうございます

 拍手、ありがとうございます!
 パチパチっと嬉しかったです!
 9月も更新できたらいいな、と思っているので、頑張りたいと思います♪