並木空の記憶録

「紅の空」の管理人2の備忘録

読書『後宮小説』

酒見賢一先生のデビュー作の『後宮小説

 『墨攻』共に、当たり前のように文庫版が家にあるのですが……。
 読んだことのある方なら、ご存じかもしれませんが、私に多大な影響を与えた作品です。
 中華風ファンタジーに傾倒したきっかけでもあります。
 『十二国記』よりも、『夢の宮』よりも、『真・三國無双』よりも、めちゃくちゃ影響を受けました。


 若くしてお亡くなりになったのは残念なことですが。
 だからと言ってネットニュースに堂々と取り上げるのはどうかと思うんですけど!


 スタジオジブリの関係者が関わった『雲のように風のように』を取り上げるのは、まだわかります。
 低年齢が見ることを考慮して、だいぶマイルドになっていますから。
 リマスター化して、美しくなっています。
 中華風ファンタジーが好きで、シンデレラストーリーが好きな女性は楽しめると思います。
 間違いなく名作だと思います。
 もちろん原作である『後宮小説』も類も見ないほど名作だと思っています。
 だが、しかし。
 ここで大にしていっておきます。


 ティーンズラブ以上にエロ本です!


 耐性のない人には、最初の一文から、ドン引きになるような単語がズラズラと並びます。
 年齢制限しなくてもいいのだろうかと思うほど、露骨な単語が飛び交います。


 もちろん肝心のシーンは、ある程度にはソフトにはなっています。
 学問の一つとして『房中術』があると知っている方なら、きっと大丈夫です。
 その後、私自身は調べまくったわけですが。
 おかげさまでR-15程度の恋愛もののさじ加減ができなくなってしまいました。
 官能小説というよりは、どこの小論文だ。というような表現しかできなくなってしまったんです。


 最初に読んだ時は作りこみの素晴らしさに関心したものです。
 というわけで、まだ『後宮小説』を読んでいない方は、覚悟をした上でお手に取りください。

WEB拍手ありがとうございます!

 拍手、ありがとうございました!
 とっても嬉しかったです。


 私事になりますが、思いっきり体調を崩しているので、ポッキーの日に小話とはいえblogに投稿できたのは奇跡なぐらいな勢いで寝込んでいます。
 だいぶ回復してきたので、近々、推敲のすんでいる話をサイトにUPしたいと思います。
 予定では夏には第一稿が終わっていた『30のお題』を使用した『星々の揺籃』のディエン×シユイになると思います。