『人の影』第二期 語り手は《shi》。
オンラインとオフライン。ラインをつなげるのはインターネットと携帯電話。一人の人物に複数の名前。それはさながら仮面《ペルソナ》のよう。嘘つきな『私』たちが語る日常。
人は影を見て、初めて人の形を知るのだろう。
『天体観測』第二期 語り手《shi》
#04. Burnable garbage.をUP!
総文字数4327文字。
原稿用紙換算13枚。
きっと私が『燃えるゴミ』になる日が来たら、酸素の役目を果たしてくれるだろう。原子番号8。元素記号は0。私という個体に結合してよく燃やしてくれるだろう。それこそ 鼓動を刻む心臓も、思考する脳も、灼熱に焼き溶かされて、最後は真っ白な骨になる。私は骨組みだけになる。
現代もの実験的小説『人の影』
総目次ページ
http://one.chips.jp/k-sora/s-shadow.html
英文のタイトル名も引用した箇所からもわかる通り、《shi》視点なので情緒が欠落しています。
グロではありませんし、直接的な表現もありませんが、『恋愛遊牧民』さんでは【社R】作品です。
WEB上のレイティングはR15です。
タイトルである『Burnable garbage.』を和訳すると『燃えるゴミ』です。
もしくは可燃ゴミとも。
エピソード的には平成時代にはできていて、本日(5月8日)に公開したエピソード自体の完成稿も2024年2月29日には完成していました。
最終話群*1のために、乗り越えておくような、あるいは今まで発表してきたエピソードの伏線を回収するための、エピソードです。
作中の哲学用語などに出典がないのは、地の文で《shi》が説明しているので不要だと思って、省きました。
コピペを禁止していないので、気になるような単語がありましたら検索をしていただけると助かります。
そこまで特殊な単語を今回は使っていない、とは思います。
久しぶりの第二期だったので、第三話を読んでから、すぐに第四話を読むと違和感がありますね。
作者である並木空ですら思ったので、読者の方は、もっと思うかもしれません。
長いこと作品を放置してしまってスミマセン。
色々な要素が重なって秋にはできていた最終話群ですが、諸事情が重なって、延期の延期をして、ゴールデンウィークすら通り越してしまったので、個人的にはショックです。
《黄昏》と《shi》にとってはゴールデンウィークは重要な日時なので*2。
かといって、作中の日時に合わせて発表になると10月まで待たなきゃいけないので、さすがに踏ん切りがつきました。
6月には『人の影』を完結します。
なので、今回のエピソードを5月中とはいえ無理やりの更新です。