ネジ子さんのテンプレートを借りた後書きです。
冗長な言い訳とも言います。
■作品の番号&アドレス F-10 ブログ版 http://fukumennkikaku.blog75.fc2.com/?cat=7&page=9 html版 http://fukumennkikaku.web.fc2.com/f010.htm ■作品タイトル 星龍井戸譚 ■ジャンル 中華風ファンタジー(?) ■作者 並木空 ■サイトタイトル&アドレス 紅の空 http://www.geocities.jp/sorano500nosuzu/ ■あらすじ 一人の皇帝に統べられている平和な時代。応龍江流域に假睡という街があった。陰陽五行の理想をこの世に描いた街並みを実質的に治めるのは黄家。その家には伝説の黄帝から授かったという一枚の銅鏡『星籠』があった。黄家に生まれた少年・黄垣筐とその従妹であり婚約者の林圭籃には、聞き飽きた昔語り。假睡には、枯れた井戸があるばかり――。 ■ストーリーの構築において特に気を使った点などを教えて下さい。 共同管理人である紅和花にバレないように。 それが最優先事項でした(笑) 年齢制限に引っかからないこと。 流血なし、キスなし。って。 幼稚園児に見せても平気だって勢いで! サイトの作品の半数が年齢制限に引っかかるので、良い機会だと思って「全年齢」を意識しました。 が、漢字の配合量は……うっかり忘れていました。スミマセン。 個人的に大好きな「血縁」「地縁」「異能」「中華」「伝承」ものです。 気を使う以前に好きなものを並べ立てる……という暴挙に。 「星」の使い方。 夜空に輝く星だけではなく「太陽」も星だから、「昼間」にしよう。 ……いや、実のところ、企画用に書いた3本目だったので、「夜」「夕方」以外は「昼」しかなかっただけです(汗) 前回(星々の揺籃)、世界構築が甘いとの指摘を受け、話の続きを知りたいと言われ、一文一改行は珍しいとも言われたので、それを今回はクリアしようと思いました。 今回は『井戸の話』なので続編を書くことが難しくなっています。……はずです。 世界観は、地の文でできるだけのフォローをしました。いつもはもっと会話文を優先させてしまうのです。 が、書き上がって2ヶ月も経つと、世界観の構築の荒さが目立ってしまって、もう少し練りこめば良かったという後悔が湧いてきます。 全く年代が見えてこない話で、たぶん『唐』以降みたいな! アバウトさで、中華風がお好きな方には「いい加減で、スミマセン」と謝り倒したい勢いです。(和風で奈良時代から江戸時代の文化、と言い張るのと同じぐらい心苦しい年代設定です) ■削ったエピソードなどありましたらどうぞ。裏話歓迎です。 20枚に収まらなかったので、改行と読点を削りました。 名前も最初は()で読みを入れる予定だったんですが、規定オーバーしました。 いかに林圭籃が可憐で、愛らしいか、長々と描写していたんですが本筋に関係ないので、がっつりと削りました。 恋愛的な要素は必要最低限。残りはすべて削ってしまいました。 従兄の名前も決まっていたんですが、入れている余裕がなかったので、やっぱり削りました。 思いついたときは、皆既日食を起こそうかなぁと思っていたんですが、話に上手く組み込めなくって、削りました。 もう一つの理由としては、陰陽五行が濃厚になってしまったので、いくらなんでも「日食」は計算できるだろう、予期しないアクシデントって無理があるだろう、ということで。 この話のポイントは平行従兄妹。 一つ違いの姉妹が産んだ同年同月同日の正午を挟んだ従兄妹同士だ、ということ。 双子のような姉妹が産んだ男女の従兄弟。というところがこだわりです。 黄垣筐は林圭籃を配偶にすることによって、黄家の跡継ぎという地位を守れているということですね。従兄とか出てくるのはその辺だったりします。 ミトコンドリア、大好きです。 母系社会の名残って、めちゃくちゃ好きなんです。父系社会に切り替わる過渡期って言うんですか? 良いですね! 従兄弟婚を平行、交叉って分けて考えるのも、面白くって仕方がないです! ■その作品の続編または長編化のご予定は? 大幅に加筆修正しました。 中華ものは、正直サイトの連載だけでいっぱいいっぱいなんで、『井戸譚』はこれで良いかなぁと考えていたり。 想像していたよりも、登場人物たちを気に入っていただけたので番外編は書くかもしれません。 時代を大きく上っても下っても面白みはないので、同時代の他の家を書くぐらいでしょうか。 設定を出し切っちゃったところはあります。 問題点をクリアできたら、現代ものFTに置き換えて話を書き直すのも面白いかもしれません。 ■その作品で気に入っている箇所はどこですか? 実は色々と失敗した箇所でもある黄垣筐が琴を弾くシーン。 中国好きな人には怒られちゃいそうなことをしでかしちゃってるんですが、林圭籃が琴の音で昼寝をする、と言うシーンが気に入っています。 ■推理期間中。褒められた点は? 中華風(賛否両論よりも否が多かったような……)。 知識がある(中華系はだいぶ詳しくなったよ! まだまだだけどね)。 主人公二人の関係性。 女の子が可愛い。 ■推理されてみて、どうでしたか? ルビは重要だ。 登場人物の名前の「読み」なんて、どうでも良いと思っていたので、まさかそんなにルビが必要だなんて思っていませんでした。 中華風を読みなれている方が少ない、ってこんな感じなのか……と。 自分の世間の狭さが露呈しちゃいました。 同じブロックに文体が似た紅和花(サイトの共同管理人)がいたのは、どんな運命なんでしょう♪ 隠れ蓑になってもらえました。 ■推理してみて、どうでしたか? 推理するには知らない方が多すぎて……、世間は広いですね! スロースタートながら感想を書き始めましたが、予想以上に楽しい〜! どんなジャンルの作品が飛び込んでくるのか、まったく見当がつかないのが面白いですね! 20枚以内に収めるためか、幼なじみ設定が多かったですね。 あっちもこっちも幼なじみ。 好きなシチュエーションだけに嬉しかったです! SFもけっこう目について、普通の現代もの(恋愛絡まない)が少ない感じがしました。 星というテーマだったせいでしょうか。 意外にファンタジーが多くって、この世界観をよく組み込んだなぁと感心することも。 ■推理をかわすための策は用意しましたか? 今回は捻りなしで。 「星」というテーマが好きすぎて、サイト内の作品に被らないように……って考えていたら、時間がなくなってしまったので、捻っている余裕もなくなってしまいました。 100%正答! だろうって予想していたんですが、意外に結果は違うもんですね。 規定枚数に収めるために読点と改行を削ったところが、ひっかけになったような、ならなかったような〜。 ■この企画に参加して、改めて気づいたことはありますか? 自分の勉強の足りなさ。 別館の都合もあって中国や陰陽五行は、けっこう調べてあったんですが、書けば書くほど調べる資料が増えちゃって(汗) たくさんの人が読んでもらえる良い機会なので、もう少し間口の広いジャンル選択をすれば良かったかなぁ、と後悔はほんのりしています。 会話文で改行って珍しいんですね。 淡々とした文章なんだ、と再確認。 盛り上がりの欠ける文体なんだ、とちょっと凹み。 中華というジャンルは普段書いていないと、書けないものなんだ、と学習。 時間がないからって、得意ジャンルをチョイスする辺り、自分には冒険心というものが足りていません(笑) 次回がありましたら捻るも良し。直球勝負するも良し。という感じはしましたv ■参加作品の中で印象深い作品をあげてください。 どの作品も印象的でした。 「同じテーマであっても、ジャンルがここまで分かれるのか!」というのは感動的です。 「星」の解釈が本当に「星」の数ほどあって、素敵でした。 ■読み手さんに一言。 読みづらい作品を最後まで、お付き合いくださりありがとうございます! ■他の参加者さんに一言。 お気に入り作品はメモったので、サイトに行きますv そして、たくさん話を読みたいと思います♪ ■企画者さんに一言。 素敵な企画をありがとうございます! とても楽しかったです。
■言い訳 中華である必要はないんじゃないか、という話ですが、この甘い設定で通るのは馴染みのない中華風だからかなぁ。と思います。 日本に持ってくると、大きな嘘がバレちゃいます。 風水(五行)の最適な土地は近畿地方、ど真ん中で行くなら「京都」(次点で「東京」)です。そんなところの中央に枯れた古井戸ないじゃないですか。京都御所や皇居のある辺りですよ。どうやって入り込めば……。主人公を帝とか、東宮とか、親王にしちゃうのも、(江戸幕府の将軍とかも)問題かなぁって……。やたらゴージャスな身分の方々の話になっちゃって手に負えません。 仮にどこかの山奥に最適な土地があったとしても、平安京から千年以上もあるんですから、どっかの時点で遷都しちゃいますよ。 じゃあ、(戦後)現代日本では? 安倍清明ゆかりの土地とか言って……。 と設定をあまり変えずに考えてみたんですが、冬至と琴を弾くシーンが置き換えられずに、挫折(笑) 12月21日周辺がクライマックスなので、学校どうするんだよ〜。まだ冬休みになってないよー。 夏至も6月で夏休み前だし、立春も2月で休みはなし。 立秋は8月で夏休み中だけど、推理期間中は冬だから夏の話を読むのは季節感がなくってアレかなぁ。 季節が停滞ってことは、春めいていて、冷夏って感じで、もちろん梅雨がないって……。一地方限定で、梅雨入りしない夏の話って違和感バリバリですよね。 しかも8月7日以降に、大雨がきてって……それ台風じゃない? って突っ込まれそうです。 琴を弾く趣味を持つ男子中学生っているのかよ〜。友達と遊ぶよりも、琴が好きって無理があるだろう。龍の鳴く声を模した龍笛でもいいけど、雅楽なんてその道の家じゃないと勉強しないだろー。 そんな言い訳、でした。 最後まで、ありがとうございました!