並木空の記憶録

「紅の空」の管理人2の備忘録

リサイクル

 別館で書こうとしたけれど、やめてしまった文章です。
 ちょっと重いかなぁと判断したので、こちらで。

 朝(王朝)が開かれるとき。
 そのつまさきは、滅びへと踏み出している。

 意気揚々と皇帝の座につき、男は前途を描く。
 その端からガラガラと崩れていくとは、知らずに。
 滅びない王朝はなく、死なない王はいない。
 淀まない水はなく、また清廉すぎる水には魚が寄りつかない。
 英雄は老い、旗を掲げ続けることはできない。
 人は忘却する生き物で、満ち足りることを知らない生き物だ。
 思い出は美化され、過去は歴史になる。
 欲は争いを生み、争いは力となる。
 力は民意と呼ばれ、それを統率する者を王と呼ぶ。



 『鳥夢』でも使えそうだけど、鳥陵ではまだ先ですね(笑)