並木空の記憶録

「紅の空」の管理人2の備忘録

Gブロック感想

 自分の実力棚上げての勝手な感想です。
 推理はしていません。




G01  黒と白の世界
 白の皇子が命じたのは王殺しであり、父親殺し。
 大切な人から裏切られてもなお慕ってしまう。
 そんなカラスが哀れで、愛おしいです。
 全てを喪うって一番辛いことだと思うんですよね。
 やり直すことが果たしてカラスの幸せに繋がっているか、どうか。


G02  モノクローム・ガーデン
 黒一色の世界に、光が届く話。
 ジーの貧乏くじの引きぱっなしなところが良かったです。
 苦労する青年、大好きです。
 カイルとのやり取りと関係性が良かったです。
 >ジーが幼い頃見た白夢の通りに。
 に、なると良いですね!


G03  feel×color×disteny
 まさに運命の人!
 海くんと茜さんの交互に入れ替わる視点で、相手がどのように思っていたかわかりやすかったです。
 オーラが見える茜さんと運命の糸が見える海くんは、お似合いなカップルですね。
 でも、出会っていきなり
 >僕の運命の人
 と呼ばれたら、逃げ出したくなりますよね。


G04  色づく君の居場所
 ネットゲームとリアルが繋がるお話でした。
 ネタキャラ作りたくなる気持ちは良くわかります!
 そういうギルドに入団希望です!!
 ネットとリアルでは印象が異なる人物は多いですよね。
 両方の彼女を知って、好きになった主人公はスゴイです。
 二人の距離がどうか縮んでいきますように、と願ってしまいます。


G05  君に捧ぐ青き花
 静かな湖畔の似合う切ないお話。
 セシリアの
>「ふふ、そうよ。情けなくて、格好悪くて、すぐ泣いちゃう弱虫なの」
 という言葉から愛されているんだなぁと思いました。
>「傍にいてくれ、一人にしないでくれっ……! 君がいないと、俺は、生きていけない」
 ローランドの告白は胸がキュッと締めつけられました。
 余韻がほどよく甘く、切なくって、素敵な作品だなぁと思いました。


G06  奏でる音色
 金の舞姫の舞いは息を潜めて、凝視するような、一瞬きも惜しい舞い。
 前半の賑やかな舞いも良かったですが、後半の緊張感のある舞いが好きです。
 是非、この眼で見てみたいと思いました。
 リアムもミアも喪ったモノがあるからこそ、今があるんですよね。
 情景描写も人物も生き生きと描かれていて良かったです。


G07  HINAKO
 雛子と日向子は対になっている。という物語の始まりそうな序章のような作品ですね。
 成が日向子を見ていることを雛子は気がついているから、夜、眠るときあんなに不安になるのですね。
 前半の雛子視点の愛がこぼれんばかりの描写に圧倒されました。
 どれだけ想っても足りない、という感じに不安が混じっていてスゴイ好みでした。


G08 


G09  君ありて幸福
 アルノーくんのような人物がいる限り、世界は滅亡したことにはならないのではないかと思いました。
 アンナが色探しをする理由、その過程で濃淡しかないモノクロにぶち当たるたび、萎れかかる意気込みも、丁寧に描かれていて。
 色が溢れる世界にいたアンナには辛いシーンですよね。
 アルノーくんに色を教えるシーンが凄く好きです。


G10  闇夜に輝く七色の光
 登場人物3人が上手く出会って、繋がるお話ですね。
 >お前、あの時の紙袋女っ!
 啓太くんのこの台詞が良かったです。
 意外なところで繋がっているもんだ。世間は狭いという見本のように感じました。
 主人公の気持ちがどんどん和らいで、やがて明るい未来が見えてくるラストへの道のりが良かったです。


G11  the day before you came
 マノアの料理、食べてみたいです!
 美味しそうな描写で、書き手さんは料理好きなのかなぁと思いました。
 魔人の伝説が出てきてからのスピード感は、半端ないですね。
 のしかかってくるような魔人とのやり取りは、はらはらしました。
 >心の底から平凡だった昨日が愛しかった。何事もなかった今日が愛しかった。そして、相変わらずであろう明日が愛しいと思えた。
 思い出せて良かったですね。たぶん、それが鍵だったんだと思います。
 ささいな幸せが続きそうで良かったです。


G12  星降る夜と僕ら
 駆け落ち? いえ、少年と少女の10年越しの約束が果たされる日です。たぶん。
 見たことのない世界へ旅立ちは、心踊るシュチュエーションですよね。
 約束の日が、10年に一度の月蝕の日というのがロマンティックです。
 元気なリオルお嬢様が不安げに丘の上で待っていた、というだけで胸がキュンとします。
 ラクシュが一人で行こうとしたのは、気持ちはわかるけど、それは優しさじゃない、と思っていたので、口笛を吹いてくれて良かったです。