2005-06-22 青い空 小話 悲しくなるほど透明感のある空だった。 走っても、走っても、続いている空だった。 僕の上をどこまでも広がっている。 手を伸ばしても、支えきることのできない。 青い、青い空だった。 僕は空を仰ぐ。 当たり前の顔をして。 空はやっぱり悲しそうだった。 見ているこっちが泣きたくなるような空が。 雲一つない空が、どこまでも広がっている。 僕は何にもできなくて、立ち止まる。 青い空の下。 無力な僕はうつむいた。 続く? 少しばかり肩慣らし。