並木空の記憶録

「紅の空」の管理人2の備忘録

青い空

 悲しくなるほど透明感のある空だった。
 走っても、走っても、続いている空だった。
 僕の上をどこまでも広がっている。
 手を伸ばしても、支えきることのできない。
 青い、青い空だった。
 

 僕は空を仰ぐ。
 当たり前の顔をして。


 空はやっぱり悲しそうだった。
 見ているこっちが泣きたくなるような空が。
 雲一つない空が、どこまでも広がっている。


 僕は何にもできなくて、立ち止まる。
 青い空の下。
 無力な僕はうつむいた。

 続く?
 少しばかり肩慣らし。