並木空の記憶録

「紅の空」の管理人2の備忘録

書けない

 こうなると長い。
 書いても書いても、満足できるものにならない。
 書いては消し、書いては消し。
 後には何も残らない。
 書けないという焦りばかりあるから、
 書こうとするのだけれど、
 文字は一文字も記録されない。
 この状態は、とても辛い。
 自分が空気を切り取れない。
 それが悲しい。
 無力な手の平をじっと見つめる。
 ……石川啄木みたいに。

 まあ、あれはギャンブラーだったわけですが。