並木空の記憶録

「紅の空」の管理人2の備忘録

Aブロック感想

 実力棚上げのネタバレ感想です。
 思ったまま書いているので、読み違えていたらごめんなさい。






A01 これは災厄の物語?
 天気予報が外れたおかげで、始まったお話は主人公にとって、災厄ですね(笑)
 面倒ごとに巻き込まれていく主人公と一緒に驚きました。
 雰囲気のあるコーヒーショップで、語られる話は非日常ですね。
 いきなりプロポーズされてびっくりしない人はいないと思います。
 一目ぼれと言われても納得できませんよね。
 大場さんは本当にお人好しですね。
 苦労が絶えなさそうです。
 この後、どうなったか気になる終わり方でした。
 二人は結婚したのでしょうか。
 タイトル通り「?」が飛び交うお話でした。


A02 国境いの灯台
>「そう言ってくれるのを待ってたの。この町の楽しみは、楽しみつくしたし」
 ルリアは良い奥さんですね!
 玉砕覚悟でプロポーズはしてみるものですね。
 ルリアはどこにいても楽しみを見出せるタイプなんですね。
 思わず「ご馳走様」と言いたくなるほどのお惚気です。


 クウラがやってくるシーンはハラハラしました!
 このまま主人公たちは食べられてしまうのか。
 絶体絶命のピンチを乗り越えられて良かったです!
 クウラの設定が丁寧で、そんな生き物が現実にいたら恐ろしいなぁと思いました。


A03 あの、透明な水を、この手に。
 微妙な距離ってありますよね。
 届きそうで届かない。
 思わせぶりな女の子に振り回される。
 こちらの気持ちを知ってか、知らずか、近づいてくる。
>最初はよかったのだ、これで。とても幸せだから、これで。
 その気持ち、分かります。
 でもどんどん貪欲になっていく気持ちは止められませんよね。


 この後、二人の関係はどうなってしまうのでしょうか。
 元通りにはなれませんよね。


A04 After Pandora -溺れゆく希望-
 〈夜光虫〉の設定がいいですね!
 海がキラキラと輝いているのが想像できます。
 神秘的な雰囲気の中で、ボーイ・ミーツ・ガールですね。
 何もかも失ってしまったテスは勝気ですね。
 弱々しいところがなく、前向きなところが素敵です。
 滅びに向かっている世界の中で、少年少女が生きていく姿は健気です。
 最後に希望らしき光が見えて、本文の言葉を借りていえば“少しだけ”しました。


A05 花は地に落ちて
 注意マークが必要かなぁ、と冒頭で思いました。
 小気味良い戦闘描写に唸りました。
 巧いですね!


 主従ラブかと思いきや、ひっくり返されたのは驚きの展開でした。
 意表をついていていいですね!
 長く思い続けるのは、大変ですよね。
>どうしたいのか、もう分からない。
 この言葉に集約されていますね。
 読んでいて言い知れぬ思いを抱きました。


A06 蛍火
>「貰わぬ、他の妻など貰わぬ。約束だ」
 殺し文句ですね!
 幼い淡い約束だとしても、これは宝物のような言葉ですね。


 二人の距離感に悶えました。
 どちらも好意を持っている。
 幼い頃から一緒にいるから気心が知れている。
 身分も釣り合っている。
 歳も離れすぎていない。
 反対する者もいない。
 お膳立てが揃っているからこそ、一歩が踏み出せないんですね。
 良いですね〜。
 早く迎えにきて欲しいです!


A07 ちいさな魔女とフローライトレンズ、祈り
 最初、少年少女ものだと勘違いしていました。
 ちいさなのはヘリオだけですよね。
 現代を生きる魔女も大変ですね。
 一人前の魔女としての気概を感じました。
 それにしても、エドの写真に写るヘリオは魅力的ですね!
 写真を残されるのは良くないのに、ヘリオが許してしまった理由が分かりますね!


>「あなたのこと、エドって呼ぶわ。他の人と一緒なんてつまらないもの」
 この一文にやられました。
 思わずニヤリとしてしまいました。
 ヘリオの性格が良く描かれていて、なおかつ二人の関係を暗示させるようで好きです。


A08 HIKARI
 切ない!!
 ラストの一文にやられました!!


 突然、話しかけられたら誰だって驚きますよね。
 ましてや自分以外、客のない博物館の中なら。
 アンジェリカとアンドロイドのやり取りは生き生きとしていて良かったです。


 最後に残されたアンドロイドが語るのは、一度は滅びかけた世界の話という設定が素敵です。
 調査団のリーダーがかつての少女だというのが、涙を誘います。


>アンドロイドは今日もまた、誰かが話しかけてくるのを待っているのです……。
 本当に人間のために造られたのですね。
 しんみりとします。
 百年を越す長い時間の中で、ずっと待っているのはものすごい孤独を感じます。
 造った人間のほうは、話せることは忘れ去っているというのに。


A09 御嵩城幻夢伝
 群雄割拠の時代。長らく平和がない争いの時代。
 それが見事に描かれていて、展開に破綻がなく巧いな。と思いました。
 揺れる重則の心境も丁寧に描かれていて、素晴らしいとです!


 これっぽっちも救いがないですね!
 蛇神さま、思わせぶりなことをしておいて、これはないですよ!!
 最後まで松姫を大切にしていた重則が良かったです。
 天下人になりたいという願いがあっても、娘は渡せないというのが素敵でした。


A10 光をこの手に
 世界設定がファンタジックでよかったです!
 しっかりしながら、するすると頭の中に入っていきました。
 無属性の私には生き辛い世界ですね。
 自分だけ、他のみんなとは違う。
 それでも卑屈にならない主人公が素敵でした!


 これは悶える。
 不器用な研究者ウィルが恋人である私に対してどんな風に思っているのか。
 最後の最後で分かるのが良いですね!
 ご馳走様って感じでした!