並木空の記憶録

「紅の空」の管理人2の備忘録

猫が家に入ってきた

 私はアパートの一階に住んでいます。
 家の近くには野良猫がたくさんいます。
 近所でエサをやっている家があるのと、車通りが少ないためです。
 悠々とした猫たちは、家の前に座っていたり、
 ブロック塀の上で、みゃーみゃー鳴いていたりします。


 私の家の台所を開けると、すぐブロック塀があります。
 猫たちお気に入りの場所に、見慣れぬ猫がいました。
 背が黒のキジ縞で、腹は真っ白です。
 目の色は、茶色がかった緑。
 毛並みの良い猫で、緑の首輪をしていました。
 

「あ、飼い猫だ。
 珍しいな」


 と、思って、台所の窓を開けっ放しで、居間へ。
 しばらく、モニターの前で作業をしていると、


 トン


 と、流しのアルミを何か落ちたような音が。
 また、中性洗剤でも落ちたかな、と台所を見ると、
 先ほどの猫がいました。
 私がびっくりしたため、猫もびっくりしたらしく、
 窓から逃げていきました。
 金属の格子がはまっているのに、器用なものです。


 猫が乱入してきたの、3回目。
 毎年、この季節に、違う猫が乱入している気がする。
 来年も、乱入しているんだろうか、と思った秋の朝でした。